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敏感肌の方は要注意!あせもの原因や見分け方、予防法を紹介

敏感肌の方は要注意!あせもの原因や見分け方、予防法を紹介

あせも(汗疹)は、新陳代謝が活発な子供だけでなく、皮膚のバリア機能が低下した敏感肌の大人にもできやすいので注意が必要です。今回は、あせもの原因と症状、対処法について紹介します。


この記事は約9分で読み終わります。

あせもの原因は汗管の詰まり



あせもは、汗が出る汗腺の汗管から、汗が上手く排出できないことが原因で生じる皮膚疾患です。汗をかきやすい高温多湿の環境で多く発生します。

汗を排出できなくなるのは、大量の汗をそのままにした場合に、汗に含まれる塩分やホコリなどにより汗管がふさがれてしまうからです。排出できなくなった汗が、皮膚の中にたまって刺激となり、水ぶくれや小さな発疹ができます。これがあせもです。

 

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あせもができやすい環境と部位


あせもは、汗をよくかく夏の季節に多い肌トラブルです。しかし、肌表面の通気性が悪く、汗で蒸れやすい次の条件下では、季節に関わらずあせもができることがあります。

・高温多湿の環境下での運動
・湿布・包帯・絆創膏・ギプスの装着による蒸れ
・通気性の悪い衣服の着用
・発熱時


身体のなかであせもができやすいのは、下記の部位です。汗を分泌する汗腺が集中している部位や汗がたまりやすい場所は、特に清潔に保つ必要があります。

・顔
・額
・首
・脇の下
・ひじの内側
・膝の裏側
・脚の付け根
・湿布・包帯をつけている部位


一般的に、乳幼児は大人よりもあせもができやすい傾向があります。身体の皮膚の表面は少なくても大人と同程度の汗腺があり、汗を良くかくからです。小さな赤ちゃんは自分で汗を拭けないため、パパやママが気を付けてあげましょう。

 

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【あせもの症状】あせもは3タイプに分けられる


(※イメージ)

あせもは、汗管の詰まる場所によって症状が異なり、3つのタイプに分けられます。

水晶様汗疹

水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)は、皮膚のもっとも外側にある角層で汗管が詰まってできたものをいいます。赤みはなく、透明や白の小さな水ぶくれが現れるのが特徴です。また、かゆみがないことがほとんどで、あせもができていると自覚することは少ないでしょう。水晶様汗疹は、乳幼児にみられることが多いあせもですが、高い熱を出したときなど、大人にできることもあります。通常、数日で水ぶくれが破れて、自然に消えることが多いあせもです。

紅色汗疹

一般的にあせもと認知されているのが、紅色汗疹(こうしょくかんしん)です。表皮部分で汗管が詰まった場合に現れ、1~3mm程度の小さなぶつぶつができ、赤みとかゆみが出ることが特徴です。汗をかいたときには、チクチクした痛みが出ることもあります。

紅色汗疹は乳幼児だけでなく、汗をかきやすい大人にも増えています。こちらも、清潔に保っていれば1週間程度で自然に治りますが、かゆみが強い場合には、炎症を抑える薬を使用して症状を抑えましょう。かいてしまうと、悪化することもあるので注意が必要です。

深在性汗疹

深在性汗疹(しんざいせいかんしん)は、真皮内の汗管が詰まってできたもので、紅色汗疹より大きめのなだらかな丘疹が、多数現れることが特徴です。繰り返し高温にさらされる熱帯地方に多く、日本ではめったにみられない症状です。深在性汗疹の範囲が広がると、汗による体温調節機能に影響が出て、熱中症を起こす可能性があるので注意が必要です。

 

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あせもと似た症状や病気


あせもとく似た肌トラブルには、次の2つがあります。

・湿疹(皮膚炎)
・汗あれ(汗かぶれ)

同じような肌トラブルでも、対処法は異なります。どの症状なのか判断がつかない場合は、むやみに処置をすると悪化につながる恐れもあるので、皮膚科に相談するとよいでしょう。

湿疹(皮膚炎)

湿疹とは、皮膚の表面に生じる炎症の総称です。皮膚炎とも呼ばれています。湿疹は原因をはっきり特定するのが難しく、多くは次のような外的要因との接触や内的要因が重なって生じるとされています。

・外的要因
化学物質・薬剤・紫外線や温熱などの物理的刺激・ハウスダスト・花粉・金属・細菌・カビなど

・内的要因
アレルギーやアトピー体質・皮膚の乾燥、皮脂の分泌異常など

あせもは汗腺の出口が詰まってしまい炎症が起こりますが、湿疹は外部からの刺激(汗や汚れ、乾燥、化学物質など)によって起こる、皮膚の炎症です。

また、外見的な特徴として、あせもは汗腺の炎症であることから、汗腺の出口にプツプツとした赤い発疹ができますが、、湿疹は汗腺に関係なく、皮膚が赤く盛り上がります。

あせもと湿疹の違いをより詳しく知りたい方は、あわせて下記の記事を参考にしてください。

あせもと湿疹は何が違う?それぞれの対処法や予防法について

汗あれ(汗かぶれ)

汗あれもあせもと間違いやすい肌トラブルです。汗あれとは、汗に含まれる塩分・アンモニアなどの成分が肌を刺激し、かぶれた状態で「汗かぶれ」とも呼ばれます。汗あれになると、汗をかくたびに皮膚が過剰な反応を示し、ヒリヒリ・チクチクとした痛みを伴います。

汗あれとあせもは、同じ汗に起因する肌トラブルです。しかし、あせもは汗管が詰まってうまく汗を排出できないことにより、プツプツとした発疹ができるのに対し、汗あれの場合は汗腺に異常はありません。あせものように肌表面に発疹ができるのではなく、汗が付着した部位全体に赤みとかゆみが広がるのが汗あれの特徴です。

とはいえ、どちらもかゆみを伴う肌トラブルです。かきむしって皮膚の炎症が悪化すると、あせもと汗あれが混在し見分けにくくなりがちです。

 

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あせもは伝染する?


あせもは汗管の詰まりから引き起こされる肌トラブルなので、人から人へ移ることはありません。しかし、あせもをかき壊して傷口から細菌が入り、ジュクジュクした「とびひ(伝染性膿痂疹)」や「あせものより(多発性汗腺膿瘍)」になると、他人に伝染する可能性があります。

かゆみを伴うあせもができると無意識のうちに皮膚をかきむしり、悪化させがちです。特に、炎症を伴う「紅色汗疹」はとびひやあせものよりになりやすいため、注意しましょう。

とびひやあせものよりになると感染が広がるリスクがあるうえ、治りにくくなります。抗菌薬での治療が必要なので、あせもが一週間以上続くときや市販薬を使っているのに改善が認められない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

 

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あせもになってしまった場合の対処法

あせもができたときは、悪化させないのが第一です。とびひやあせものよりにならないようにしないよう、適切に対処しましょう。 最初にすべきは、肌を清潔に保つことです。汗をかいたらこまめにタオルやハンカチで拭き取るか、シャワーを浴びて汚れを洗い流します。あせもができた肌を温めるとかゆみが強くなるため、ぬるめのお湯を使うのがおすすめです。

かゆみがある場合はかく前に治療薬を塗り、素早く炎症を鎮める必要があります。物理的な刺激を受けるとかゆみが増すため、髪の毛・衣服・アクセサリーなどが触れないように気をつけましょう。

あせもになったときの詳しい対処法については、下記の記事でも詳しく解説しています。
あせもの症状の特徴|症状別の正しい対処法や予防法

すぐにかゆみを抑えたいときはどうする?


すぐにかゆみを抑えたい場合は、あせもができている場所を冷やすのが効果的です。冷やすとかゆみを感じにくくなります。あせもは、涼しい環境にいれば自然に治りますが、かゆみがある場合、かいてしまうと悪化することもあるので、早めにあせもの薬を塗りましょう。

あせもの薬には、かゆみや炎症を抑える成分のほか、皮膚を保護、修復する成分などが配合されています。また、パウダーの入ったさらっとしたクリームや、手軽に広範囲に使えるスプレータイプ、患部をしっかり保護できる軟膏などさまざまな種類があります。症状や使用感、使う人によって適切なものを選択してください。敏感肌の方は、低刺激と記載あるものや、子供にも使えるものを選ぶと良いでしょう。

あせもの薬は、身体を清潔にした後に塗ります。お風呂上がりでない場合には、濡れタオルなどで汗を拭きとって、清潔にした後に塗りましょう。






 

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あせも予防はシンプル


あせもは、大量の汗と通気性の悪さが原因で発症するので、汗をかかない涼しい環境を整えること、汗をかいたままにしないことなどで予防できます。あせもができやすいという方は、次のことに気を付けると良いでしょう。

1.汗を吸収する服を着る

汗をかいたらこまめに着替えることが理想ですが、大人の場合、外出先などでは現実的に難しいでしょう。

そこで、通気性や吸湿性のある服を着て、汗をかいても濡れたまましないようにすることが、あせも予防に効果的です。綿などの天然素材がおすすめですが、かいた汗を素早く発散できる吸汗速乾などの機能的な素材を使用した肌着を活用するのもよいでしょう。また、汗が出るのを抑えるために、制汗スプレーなどを利用するのもひとつの方法です。

2.汗をかいたら清潔にする

汗をかいた状態でそのままにしてしまうと、あせもの原因になります。外出中に汗をかいたら、早めに濡れたタオルなどで拭き取りましょう。手軽に使える、汗拭き用のウェットシートを利用するのも便利です。こまめに拭き取ることで、皮膚を清潔に保つことができ、あせも予防になります。

帰宅したら、ぬるめのシャワーを浴びて汗を落とすようにしましょう。身体を洗うときには、石けんをしっかりと泡立ててやさしく洗い、こすらないようにしてください。こすると皮膚のバリア機能を弱め、かえってあせもができやすい状態になってしまいます。

3.身体をきれいにしたら保湿する

身体をきれいにしたら、保湿を行いましょう。汗をかくと汗の成分でベタつくこともありますが、実際はすでに汗の水分は蒸発しているため、肌は乾燥しています。肌の乾燥によっても、皮膚のバリア機能が弱まり、肌トラブルが起こりやすくなります。シャワーを浴びたらしっかりと保湿して、弱まっているバリア機能をサポートしましょう。

バリア機能が弱まっている敏感肌の方は、特に丁寧な保湿を心がけましょう。あせもができやすい方は、あらかじめ、あせも予防を目的とした保湿ケア用品を利用するのもおすすめです。



 

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まとめ

あせもは、汗をかきやすい子供だけでなく、大人にも増えています。ひどくならないうちは、市販のあせもの薬で治療できます。汗を肌に残さないように清潔を心がけ、入浴後にはしっかり保湿を行って皮膚のバリア機能を高めることで、あせもを予防することも可能です。

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