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あせもは「清潔にして保湿」が重要!予防や対処法

あせもは「清潔にして保湿」が重要!予防や対処法

汗をかく季節に起こりやすく強いかゆみが特徴の『あせも』は、たくさんの汗をかき、肌に炎症が起きて発疹(プツプツ)ができている状態のことをいいます。あせもを防ぐためには、適切な方法で保湿を行い、皮膚のバリア機能を保つことが大切です。
今回は、「あせも予防には、何に気を付けるといいの?」と悩んでいる方に向けて、保湿の正しい手順と保湿剤の種類について解説します


この記事は約8分で読み終わります。

あせもの予防に大切な保湿の手順


あせもを予防するには、体を清潔な状態にしたうえで、肌にうるおいを与えることが大切です。特に、入浴後はしっかりと保湿をすることが欠かせません。蒸し暑くあせもができやすい夏の間も、毎日欠かさず保湿を行いましょう。

ここでは、あせもを予防するための保湿の手順を紹介します。

体を清潔な状態にする

保湿をする前に、まずは体を清潔にしておくことが大事です。外出後は汗をかいたままの状態にせず、できるだけシャワーですぐに洗い流すようにしてください。

汗を落とすためにゴシゴシと体を洗うのは、肌への刺激となって皮膚のバリア機能を低下させてしまうので避けましょう。バリア機能が低下すると、かえってあせもができやすい状態になってしまいます。体を洗うときは、しっかりと泡立てた石けんやボディソープでやさしく洗いましょう。

お出かけの最中に汗をかき、すぐにシャワーを浴びることができない場合は、タオルやボディシートなどでこまめに拭き取ってください。

汗をかくこと自体は、人間が体温調節をするうえで欠かせない機能であるため、汗に対して敏感になりすぎるのもいけません。しかし、あせも対策をするためには「汗を付着させたままにしない」ことを心がけ、日頃から肌を清潔な状態に保つようにしましょう。

シャワー後すぐに保湿剤でケアする


シャワーで汗を洗い流し、体が清潔になった後は保湿剤でケアをします。保湿剤には、肌の水分量を高めてくれるものや、水分の蒸発を防いでくれるものなどさまざまな商品があります。保湿剤によって肌にうるおいを与えてうるおいを保つことで、皮膚のバリア機能の低下を防ぎます。結果として汗に負けない肌をキープし、あせもの予防につながるのです。

保湿ケアはシャワーの後、できるだけ早めに行いましょう。意外にも入浴後はあっという間に肌の水分量が下がっていきます。すぐに保湿できるよう、脱衣所に保湿剤を準備しておきましょう。

保湿剤にはローションやクリームなどがあり、使用感や効果はそれぞれ異なります。自分の肌に合っていて、使っていて心地よい商品を選ぶのがポイントです。保湿力の高いものや塗り伸ばしやすいものなど、使用する箇所に合わせて保湿剤を使い分けるのも良いですね。

特に、季節の変わり目や体調変化などでバリア機能が弱まっている方や敏感肌の方は、日頃からていねいな保湿を心掛けましょう。

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あせもの予防におすすめの保湿剤

保湿剤にはローションやワセリン、クリームなどさまざまな種類があり「どれを選べばいいの?」と悩む方は多いのではないでしょうか。保湿を目的としているのは同じですが、使用感や効果はそれぞれ異なるため、自分に合った商品選びが大切です。

ここからは、種類ごとの詳細を紹介します。

ローション

ローションはみずみずしく、さっぱりとした使用感の保湿剤です。夏の蒸し暑い時期にも快適に使用でき、ベタつきが苦手な方にもおすすめです。伸びがいいので広範囲に塗りやすいのも特徴です。

ローションは皮膚の水分補給に向いており、保湿効果が高いのが特徴です。ただし、ローションのみの使用では再び乾燥してしまいます。クリームやワセリンなど油分の多い保湿剤と組み合わせて使うとより効果的に保湿できるでしょう。

皮膚に炎症を起こしている方のなかには、まれに刺激を感じる方もいます。炎症箇所がある方は、慎重に使用しましょう。

ジェル

ジェルは、ゼリー状の保湿剤です。肌にのせると水のように変化し、乾燥した肌にうるおいを与えます。ジェルであれば肌にのせてもたれにくく、全身に使いやすい点が特徴です。水溶性のジェルならベタつく心配もありません。

ジェルには油分が含まれていないことも多いので、うるおいが足りないと感じる方もいるかもしれません。その場合は、クリームを重ね塗りすると良いでしょう。

クリーム

クリームは水分と油分が混ざった保湿剤です。ローションよりもしっとりしていて、ワセリンよりさらりとした使い心地となっています。ワセリンよりもベタつかず伸びも良いので、季節を問わず使いやすいのが特徴です。

しかし、ジュクジュクとした傷や炎症のある箇所は避けましょう。また、商品によって配合されている成分は異なります。使用感や肌へのやさしさなど、好みや自分の肌に合った商品選びを意識しましょう。

ワセリン

ワセリンは油脂でできた保湿剤です。とはいえ、ワセリンそのものに保湿効果があるわけではありません。保湿剤として選ばれているのは、ワセリンに次のような効果があるからです。

・肌の表面に油膜を張り、皮膚から水分が蒸発するのを防ぐ。
・油膜によって、外部の刺激から皮膚を守る。

ワセリンによって肌表面に形成された油膜は、水分を保持し皮膚を保護します。高い保湿効果に加えて肌への刺激がほとんどないのが特徴です。塗り過ぎるとベタつきを感じる方もいますが、そのぶんしっとりと肌の表面を保護してくれるでしょう。
ただし、皮膚に水分補給をする働きはないため、肌の水分量を上げるには他の保湿剤との組み合わせが必要になります。先にローションで皮膚の水分を補給し、その後にワセリンやオイルを塗るのがおすすめです。

 

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あせもができてしまった場合はどうすればいい?

気を付けていてもあせもができてしまったときは、肌を清潔にして様子を見ましょう。軽度のあせもなら、肌を清潔に保てば数日で自然と治ります。

特に、透明の小さなプツプツができる「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」であれば、基本のスキンケアで対処できます。あせもの予防に保湿は重要ですが、あせもになったときもしっかり保湿を心がけましょう。

保湿以外に効果的なあせも対策

あせもに効果的な対策は保湿だけではありません。ここでは、日常生活の中で取り入れられるあせも対策をいくつか紹介します。取り入れられるものがあれば、ぜひ実践してみてくださいね。

吸水性の優れた衣服を着る

肌に直接触れる衣服は、通気性や吸水性の優れたものを選ぶのがおすすめです。例えば、吸水性の優れた木綿や速乾機能のある素材などが挙げられます。

汗をかいたままの状態で過ごしていると、あせもができやすくなります。汗をかいた際は、すぐにお風呂やシャワーで洗い流すのが望ましいですが、いつもできるとは限りません。外出先では、長時間着替えられないことも考えられます。そのため、下着や衣服は汗をすぐに吸い取り、さらりとした状態を保つ素材が好ましいです。

また、寝具の通気性や吸水性 にもこだわることでより快適に過ごせます。特に、夏は寝ている間にも汗をたくさんかきます。眠っている間は着替えることができないため、敷き布団や敷パッドの吸水性にも気を配るようにしましょう。

高温多湿の環境を避ける

暑くなってくると汗をかいてしまうのは当然のことですよね。しかし、あせも対策としては、長時間汗をかき続けないことが大切です。外出時はなるべく温度や湿度の高い時間帯は避けるようにしましょう。

子供との散歩や公園遊び、買い物などは日差しの強い時間帯をできるだけ避け、涼しい時間帯に外出するのがおすすめです。蒸し暑い日の外出が避けられない場合は、水分補給に気を付けることに加え、汗を拭くタオルや替えの肌着などの用意をして出かけてください。

また、室内で過ごす場合は室温と湿度に気を付けましょう。あせもを予防するためには、風通しが良く、涼しい環境をつくることが大切です。エアコンを使用する際は、体を冷やし過ぎないよう注意してください。

 

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あせもが良くならない場合は皮膚科を受診

数日経ってもあせもが良くならない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。あせもは、誰でも一度は経験するといわれる肌トラブルです。肌の清潔を保てば自然によくなることが多いとはいえ、油断はできません。

あせものなかでも、特に注意が必要なのは、「赤いあせも」です。あせもには、皮膚の角層で汗管が詰まってできる「水晶様汗疹」と、表皮内で汗管が詰まり炎症が起きた「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」の2種類があります。

紅色汗疹は赤みやかゆみを伴うプツプツができるのが特徴で、炎症が長引く傾向があります。また、かゆいからと爪でかきむしってしまうと肌に傷ができ、細菌感染が起きて「とびひ」に悪化するリスクが高いのです。

あせもが悪化したりとびひになったりすると、日常のスキンケアで対処するのは難しくなります。「あせもくらいで」と軽く考えずに、早めに皮膚科の受診を検討しましょう。

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まとめ

汗をかいたままの状態が続き、あせもになってしまうと、強いかゆみを引き起こします。つらい症状に悩まないために、蒸し暑い時期にも汗対策と保湿ケアをしっかりと行ってあせもを予防したいですね。

保湿をする際に大切なのは、「正しい手順で保湿を行うこと」「自分の肌に合った保湿剤を選ぶこと」です。ローション、ジェル、クリーム、ワセリンなど、種類ごとの使用感や特徴をしっかりと把握しておきましょう。そして、日頃から汗をかき過ぎないよう、涼しい時間帯に外出したり、こまめに汗を拭き取ったりするなどして、健やかな肌を保ってくださいね。

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