日焼けで肌がかゆくなる仕組み
(※イメージ)
「日焼け」とは、日光を浴びた後に引き起こされる皮膚の炎症や色素沈着のことです。日光には、人体にとって害になる紫外線も含まれているため注意しましょう。日焼けには、次のふたつの種類があります。
・サンバーン
紫外線を浴びた直後にヒリヒリとした痛みとともに現れる、肌が赤くなる日焼け。
・サンタン
紫外線を浴びた後に起きる肌の黒ずみ。肌の赤みが消えてから、数日後に現れる。
長時間紫外線を浴びると、まず肌が赤くなります。これがサンバーンで、肌が軽いやけどをした状態です。肌が紫外線によるダメージを受けて炎症を起こし、赤くヒリヒリと痛むほか、ひどいときには水ぶくれが生じることもあります。
また、日焼けした肌は紫外線のダメージを受けて、皮膚のバリア機能が低下します。そのため、服のこすれ、ホコリや雑菌といったちょっとした刺激にも敏感に反応してしまい、肌がかゆくなるのです。
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日焼けで肌のかゆみを感じたときのケア方法
帰宅したときに日焼けした肌の赤みやヒリヒリ感に気が付いたら、早めに対処することが大切です。デリケートな状態の肌をそのまま放置してしまうと、少しの刺激がきっかけとなってかゆみを生じさせかねません。
ここでは、日焼けした後に肌のかゆみを感じたときの対処法を見ていきましょう。
1:肌をやさしく冷やす
日焼けした肌にかゆみを感じたら、患部をすぐに冷やす必要があります。日焼けした肌は軽いやけどをしたときと同じ状態なので、基本的な対処法はやけどをしたときと同じです。
次のいずれかの方法で、まずはしっかり患部を冷やしましょう。
肌に生じた炎症を抑えて、かゆみを和らげる効果が期待できます。
・冷水で濡らしたタオルを当てる
・シャワーなどで冷たい水をかける
・タオルにくるんだ保冷剤や氷のうを当てる
患部を冷やすときは、あくまでもやさしく慎重にすることが大切です。日焼け後の肌は非常にデリケートな状態なので、冷水を勢いよくかけたり、氷を直接患部に当てたりするのは避けましょう。
タオルや流水を肌に当てると痛む場合は、水をスプレーボトルに入れて患部に吹きかけるのもおすすめです。肌のかゆみやほてりが落ち着くまで冷やすようにしましょう。
2:肌をしっかり保湿する
流水や保冷剤などで冷やして
肌のほてりが取れたら、保湿を行いましょう。日焼け後の肌は熱を帯び、水分が蒸発して乾燥しています。皮膚のバリア機能も低下しているので、化粧水・乳液やクリームの順に基本のスキンケア用品を使って、肌を十分に保湿しましょう。
ただし、日焼け後の肌は敏感になっているため、普段使っているスキンケア用品が合わないことがあります。敏感肌用のスキンケア用品など、
できるだけ低刺激なものを選ぶことをおすすめします。
日焼け後の肌の保湿は、日焼け止めや汚れを落として清潔な状態にしてから行いましょう。いつもよりやさしく洗い流してからケアしましょう。
化粧水やクリームといった
スキンケア用品は、適量を守って使う必要があります。使用量が少な過ぎると、全体にうるおいが行き渡りません。
日焼け後は肌がデリケートな状態にあるため、化粧水を付けるときにパッティングするのはNGです。できる限り肌に負担をかけないように手のひらを使い、やさしくハンドプレスで角層まで浸透させましょう。
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日焼けでかゆいときのNG行為
日焼けした肌のかゆみが強いからといって爪でかきむしってしまうと、皮膚のバリア機能がより低下する恐れがあります。皮膚がかゆくなってしまった場合は、まず肌を清潔にし、かゆみ止めの薬を塗りましょう。
また、メイクを落とす場合は、メイクの濃さに合わせて洗浄力を選択し、こすらずに素早く落とすことが大切です。洗顔をする場合は、洗顔料をしっかりと泡立てて、短時間でやさしく洗いましょう。
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日焼けによるかゆみが治まらないときは受診を
一般的に日焼けは、長い間太陽光にさらされた際に起こりますが、まれに短時間の太陽光で肌が赤くなったり、かゆくなったりすることがあります。
これらの症状が現れた場合、「日光過敏症(光線過敏症)」と呼ばれる病気の可能性もあるので注意が必要です。「日光過敏症(光線過敏症)」には、大きく分けて「外因性」と「内因性」のふたつあるといわれています。
外因性は、食品や薬など口にしたものや、化粧品や貼り薬などの肌に触れたものが光線に反応することにより、皮膚の炎症を引き起こすとされています。
一方、内因性は、特定の疾患をもつ人が光線を浴びることで発症するといわれています。
日光をあまり浴びていないのにもかかわらず、皮膚に異変が生じた場合は、すみやかに皮膚科等の医療機関に相談しましょう。
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かゆみを防ぐには入念な日焼け対策が大切!
日焼けによる肌のかゆみを防ぐには、日焼けした後のケアだけでなく、日頃からの予防が大切です。日差しの強い夏だけでなく、紫外線は一年を通して降り注いでいるため、毎日の習慣として日焼け対策をしましょう。
ここでは、かゆみを防ぐ日焼け対策のポイントをご紹介します。
できるだけ紫外線を浴びない
適度に日光を浴びることで免疫力の維持や体内時計のリセットなどの効果が見込めるといわれているものの、
必要以上に紫外線を浴びるのは好ましくありません。特に、強い紫外線は肌にさまざまなダメージを与えます。
夏の暑い時期は、紫外線が強くなる午前10時~午後2時を避けて外出するようにしましょう。出かけるときは、以下のような日焼け対策を心がけましょう。日差しのない曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、油断せずに対策することが大切です。
・日陰のあるところを歩く
・つばが広い帽子をかぶる
・日傘を使用する
・長袖やストールを活用して肌の露出を控える
帽子や日傘は、UVカット加工が施されているものがおすすめです。紫外線量は夏にピークを迎えるものの、紫外線は一年中降り注いでいます。アスファルトの照り返しで思わぬ日焼けをするケースもあるので、日頃からできるだけ紫外線を避けるよう工夫しましょう。
シーンに適した日焼け止めを塗る
日焼け対策として、
日焼け止めを活用することも有効です。クリームやローション、ジェルやスプレー、スティックなどさまざまな製品があり、それぞれ効果や使用感などが異なるため、シーンに適したものを選びましょう。日焼け止めを選ぶときは、「SPF」と「PA」というふたつの指標が参考になります。
SPF(Sun Protection Factor)とは、紫外線に含まれるUV-B波の防御効果を示す指標です。2~50までの数値があり、最大は50+までです。
一方、PA(Protection grade of UV-A)はUV-A波の防御効果を示します。「+」、「++」、「+++」、「++++」の4段階があり、プラスの数が多いほど日焼けによるダメージを防ぐ効果が期待できます。
シーンに合わせて、SPFとPAの組み合わせで判断しましょう。
例えば、買い物のための外出や散歩といった日常的な使い方をするなら、SPF10~20、PA+~++程度、屋外でのレジャーやスポーツをする場合は、SPF20~40、PA++~+++を選ぶと良いでしょう。
炎天下でのレジャーや照り返しの強いマリンスポーツに出かける場合は、SPF30~50+、PA+++~++++といった紫外線防御効果の高い日焼け止めを選びましょう。
外出先の日差しの強さを考慮しながら、シーンに合ったものを選ぶことが大切です。
また、日焼け止めを使うときは、
たっぷりの量をムラなく全体に伸ばすことがポイントです。ベタつきを気にして使用量を減らすと、十分な効果を発揮できません。
顔に日焼け止めを塗るときは、大きめのパール粒くらいの量をいったん手のひらに取り出してから、両頬、額、鼻、あごの5ヶ所に乗せて指の腹を使ってやさしく塗り広げます。この5ヶ所は日焼けをしやすい部位なので、集中的に重ねづけすることをおすすめします。
体に日焼け止めを塗るときは、日焼け止めを容器から直接肌の上に線状に出して塗るのがおすすめの塗り方です。その後、手のひら全体を使って、大きく円を描きながらやさしく広げていきます。均一にムラなくなじませることが大切です。
また、鼻の下、唇のまわり、あごの下、うなじ、デコルテ、手や足の甲は塗り忘れやすいため、意識してていねいに塗り広げましょう。
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まとめ
日焼けをした肌は、軽いやけどと同じようなダメージを受けています。特に、日焼け直後は肌がとてもデリケートな状態なので、しっかりケアしてかゆみを引き起こさないようにすることが大切です。
日光に含まれる紫外線を浴び続けると、日焼け・シミ・そばかすの原因になるほか、皮膚のバリア機能が低下するリスクがあります。日焼け止めなどで紫外線を防ぐとともに、日頃からスキンケアに取り組みましょう。
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