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花粉による肌荒れはなぜ起こる?対策方法からメイクのポイントまで解説

花粉による肌荒れはなぜ起こる?対策方法からメイクのポイントまで解説

「花粉症」の代表的な症状といえば、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。しかし、花粉の影響は目や鼻だけでなく、皮膚にも及ぶことがあります。実際に花粉が飛散する季節になると、肌荒れに悩むという方も少なくないようです。
この記事では花粉と肌荒れの関係と、花粉による肌荒れの予防・対策方法を紹介します。花粉の季節の肌荒れでお悩みの方は、参考にしてみてください。
記事公開日:2023年3月29日( 更新日:2025年4月3日 )


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花粉と肌荒れの関係

毎年決まって、花粉の季節に肌の調子が悪くなる場合、花粉が肌に影響している可能性があります。 でも、どうして花粉の影響で肌荒れが起きるのでしょうか?

ここでは花粉による肌荒れの症状とはどんなものなのか、どうして花粉によって肌荒れが起こるのかを解説します。

花粉が原因で起こる肌荒れの症状

花粉が原因で皮膚のかゆみ、赤み、湿疹などの症状が現れるのが、「花粉皮膚炎」です。

このような症状が、花粉の季節に決まって現れる方は、「花粉皮膚炎」かもしれません。

しかし、目や鼻には症状がなく、皮膚だけに症状が出る方は、肌荒れの原因が花粉にあるとは気付きにくいようです。そのため、皮膚科で検査をして初めて、花粉の影響による肌荒れだったと気付くケースも少なくありません。

なぜ肌荒れが起こるの?

私たちの皮膚のもっとも外側の角層部分には、バリア機能が備わっています。

バリア機能には
・肌内部の水分の蒸発を防ぐ
・外的刺激から体を守る

という二つの役割があります。

バリア機能が十分に働いているときは、アレルゲンである花粉が皮膚に付いても大きな刺激にはなりません。

しかし、バリア機能が低下した肌は外部の刺激に弱くなります。花粉が肌に侵入しやすくなるため、免疫システムが働いてアレルギー反応が起こりやすくなるのです。その結果、肌荒れが起きてしまうと考えられています。

バリア機能低下の原因のひとつが肌の乾燥です。肌が乾燥すると、角層からうるおいが失われます。すると、角層の細胞同士の間にすき間が生じ、バリア機能が低下するのです。

特にスギ花粉に悩まされる2月~4月は、空気が乾燥していて皮膚のバリア機能が低下しやすい時期でもあります。肌が花粉の影響を受けやすい状態にあるので注意が必要です。

 

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花粉による肌荒れを治す方法

 

花粉が原因で起こる肌荒れを治すためには、塗り薬(外用薬)飲み薬(内服薬)が効果的です。症状がひどい場合は、医師や薬剤師に相談しながら、症状に合わせて使用しましょう。

塗り薬(外用薬)

かゆみや湿疹などの症状が現れるのは、皮膚に炎症が起きているからです。
そのため、花粉による肌荒れ対策には、かゆみや炎症を抑える成分が配合された塗り薬を選ぶのがおすすめです。

目や口のまわりなどのデリケートな部分に使うときは、アルコールフリー・無香料・無着色など低刺激のものを選ぶとよいでしょう。ただし、顔に初めて使用するときは、必ず試し塗りをするよう心がけてください。

また、肌にかゆみがあってもかくのはよくありません。

かくと一時的にかゆみが治まりますが、皮膚を傷つけてしまうためバリア機能の低下につながります。その結果、花粉による刺激にさらに敏感になり、余計にかゆみが強くなるという悪循環に陥ることもあります。

かゆいと感じたときに早めに塗り薬を使って対処すれば、症状の悪化を防げるでしょう。

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飲み薬(内服薬)

花粉による影響を抑えるためには、「抗ヒスタミン薬」や「抗アレルギー薬」が用いられます。花粉の季節に肌荒れになりやすい方は早めに皮膚科や耳鼻科などを受診し、薬を処方してもらうようにしましょう。


 

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花粉による肌荒れを防止するには?

 

花粉によるつらい肌荒れは、毎日の心がけによってある程度は予防ができるといわれています。以下の点を心がけてみてください。

花粉から肌を守る

肌に花粉が付いてしまうと、花粉の影響を受けやすくなります。そのため、顔や首などに花粉が付かないようにする工夫が大事です。

 

花粉の飛散量が多い時期には外出しないのが一番ですが、仕事や買い物などさまざまな理由で外出せざるを得ない状況はあるでしょう。

外出するときは、なるべく花粉の影響を受けないようにマスクやメガネを着用し、帽子をかぶりましょう。また、ニットやコットンなど花粉が付着しやすい素材の服は避けて、表面がツルツルした素材の服を着るのがおすすめです。

帰宅時は家の中に入る前に、外で花粉を払い落とすことを習慣にしましょう。また、すぐに手を洗い、洗顔をして肌に付いた花粉を落とすことも忘れないようにしてください。

花粉対策には髪の毛のケアも大切です。外出後は髪の毛に付いた花粉をブラシで落としましょう。髪の毛に花粉が付いたまま家の中を歩き回ったり、寝てしまったりすると、床や寝具に散らばってしまうからです。

その後、舞い上がった花粉を吸いこむことで症状が悪化する恐れがあります。もし時間に余裕があれば、帰宅後すぐにシャワーを浴び、洗い流すと良いでしょう。

また、髪の毛が乾燥していると静電気を帯びやすいので、花粉が付着しやすくなります。シャンプーやヘアケア用品を工夫し、髪の毛をしっとりとうるおいのある状態に保ちましょう

天気がよいと洗濯物は外で干したくなりますが、花粉の多い日は部屋干しが望ましいです。もし外干ししたい場合は、洗濯物を取り込む際に衣服に付いた花粉を手でよく振り払うようにしましょう。

皮膚のバリア機能を保つ

皮膚のバリア機能が低下することで、肌が花粉の影響を受けやすくなります。そのため、皮膚のバリア機能を正常に保つことが、花粉による肌荒れの予防につながります。

皮膚のバリア機能を保つには、「刺激を与えない」「乾燥させない」ことが大切です。

・刺激を与えない
肌はとてもデリケートなため、刺激を与えないように注意が必要です。洗顔するときに手のひらでこすったり、タオルでゴシゴシ拭いたりしないようにしましょう。

化粧水や乳液などのスキンケア用品を塗るときも、手にとってやさしくハンドプレスするようになじませるのがおすすめです。

マスクはつけ外しを繰り返す度に肌とこすれてしまうため、肌への刺激になってしまいます。また、ティッシュで鼻をかむ際の摩擦も同様です。

花粉の時期にくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状に悩んでいる方は、マスクの使用や鼻をかむ回数が普段より増えがちです。摩擦が増えることで、ますますバリア機能を低下させてしまう恐れがあります。

皮膚のバリア機能が低下すると、アレルギー反応が出やすくなります。マスクやティッシュなどはできるだけ肌にやさしい素材を選び、こすらず、そっと肌に触れてください。
また、肌にかゆみがあるときも、引っかいたりせずに塗り薬や飲み薬で対処しましょう。

・乾燥させない
肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下するため、十分な保湿が大切です。

洗顔後はすぐに化粧水や乳液、クリームなどでしっかりと保湿ケアを行いましょう。肌に必要な水分と油分を補給することで、バリア機能をサポートできます。皮膚のバリア機能が低下した肌にはスキンケア製品自体が刺激となることがあります。スキンケア製品は肌への刺激が少ない敏感肌向けの物を選ぶことをおすすめします。

スキンケアの方法について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
「基本は5ステップ!覚えておきたいスキンケアのやり方」

 

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花粉による肌荒れを今より悪化させないためには

肌荒れの予防を心がけていても、やはり症状が現れてしまうこともあります。皮膚にかゆみや赤み、熱っぽさなどが現れた場合の対応は、次の方法を意識してみてください。

かゆいときでもかかない

かゆみの症状をこらえきれず、つい無意識で爪を立ててかいてしまうこともあるでしょう。しかし、かいてしまうたびに肌は傷つき、さらに強いかゆみや湿疹に悩まされてしまいます。

また、強くかきむしってしまうと、かいた跡が残ってしまうかもしれません。塗り薬などの使用でかゆみを抑え、できるだけかかないのがベストです

生活習慣を正す


 人の肌は常に細胞が生まれ、表面の古いものは剥がれ落ちていきます。この代謝をターンオーバーといい、肌の状態と密接に関係しています。肌のキメやうるおいを保つためには、このターンオーバーを正常に保つことが大切です。

生活習慣の乱れは、皮膚のターンオーバーに悪影響を及ぼす要因のひとつです。睡眠時間が不足し、偏った食生活をしていると、皮膚のバリア機能が低下し、肌荒れが起こりやすくなると考えられています。

花粉の時期でも肌を健康的な状態に保つために、規則正しく、十分に睡眠時間を確保するよう心がけましょう。

また、1日3食の栄養バランスの取れた食事を摂取することもポイントです。食事は、たんぱく質やビタミンB2・B6などの栄養素を意識的にとってみてください。

・たんぱく質:肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など
たんぱく質が不足してしまうと、ターンオーバーの乱れにつながります。ほかの食事とのバランスを見ながら、積極的に摂取するようにしましょう。

・ビタミンB2:レバー、うなぎ、納豆など
肌のエネルギー代謝に欠かせない栄養素です。ターンオーバーが正しく行われるようサポートしてくれます。

・ビタミンB6:にんにく、マグロ、レバー、ささみなど
乱れてしまったターンオーバーのリズムを整える効果が期待されている栄養素です。

また、花粉症による肌荒れを軽減するためには、腸内環境を整えることも重要です。
腸内環境が乱れると免疫力の低下につながり、かゆみや炎症などの肌荒れを引き起こす要因になりかねません。腸内環境を整えてあげることで、アレルギー症状に対抗できる免疫力を高めることが期待できます。

腸内環境を改善するには、善玉菌を増やすことが大事です。善玉菌が含まれる発酵食品(ヨーグルトや味噌、ぬか漬けなど)や、善玉菌のエサとなる食物繊維(にんじん、ゴボウなど)を積極的に摂るようにしましょう。

ほかにも、皮膚のターンオーバーを乱れさせないために、日頃からストレスを溜めないようにすることも大切です。

部屋の掃除をこまめにする


家の中に花粉が入らないよう対策をしたとしても、花粉が室内に入り込むのを完全に防ぐのは難しいでしょう。
室内に入った花粉は床に落ちてしまうので、こまめに掃除して取り除くことが大切です。

 掃除機をかけると空気が流れ、花粉が舞い上がってしまうので、まずは雑巾やフロアモップなどの拭き掃除から始めます。

掃除をする時間帯は人の動きが少なく、花粉が床に落ち切っている朝が狙い目です。拭き掃除した後は、掃除機を床の溝に沿ってゆっくりとかけましょう。

 

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花粉症のときのメイク方法

 

花粉の多い時期は、皮膚のバリア機能が低下しやすくメイクに工夫が必要です。ここでは、花粉症のときにおすすめのメイクの方法を紹介します。ポイントを押さえることで、花粉症のシーズンでも快適にメイクを楽しむことができます。

ベースメイク

花粉により肌が敏感になりやすい時はメイクを慎重に行う必要があります。化粧下地などのベースメイクは、薄付きに仕上げましょう。

肌荒れなどを隠すためにベースメイクを厚塗りすると肌へ負担がかかるため、化粧下地は薄く均一に伸ばしましょう。少量ずつ薄く重ねることで、ナチュラルな仕上がりになります。

アイメイク

花粉症になると、目のかゆみがみられ、通常よりも涙が出やすくなる方がいます。涙によってメイクが崩れやすくなるため、ウォータープルーフのマスカラやアイライナーがおすすめです。

また、アイシャドウはクリームタイプを選ぶことがポイントです。パウダータイプのものは粉飛びしやすく、バリア機能が低下した肌に刺激となってアレルギー反応を引き起こしかねません。肌の乾燥を防ぐために、パウダータイプよりもクリームタイプのアイシャドウのほうが向いています。

さらに、アイシャドウの色は、ゴールドやオレンジなど肌なじみの良い色を選ぶのがおすすめです。ただし、メイクをしてから目をこすってしまうと、パンダ目になり、見た目に影響をおよぼします。

アイシャドウのみでもナチュラルで軽やかな印象を与えることができるため、気になる方はメイクの仕方を工夫すると良いでしょう。

チーク

チークはマスクとの摩擦で落ちやすいアイテムのため、クリームタイプのチークを活用するのがおすすめです。クリームチークは肌に密着しやすく、マスクによる摩擦にも強い特徴があります。パウダーチークに比べて発色が良く、落ちにくいため、マスクすることの多い花粉症シーズンのメイクに最適です。

さらに、クリームチークを塗った後にフェイスパウダーをひとはけ重ねることで、落ちにくさがアップします。ふんわりと重ねることで、チークが肌にフィットしてメイクを長時間キープしやすくなります。

リップ

マスクに口紅がつくのが気になる方は、口紅を塗った後にティッシュで軽く押さえましょう。ティッシュオフすることで、唇の表面にある油分を適度に取り除き、マスクへの色移りを防げます。

ただし、ティッシュオフすると、口紅の色味が薄くなってしまう点には注意が必要です。色持ちを重視したい方は、マスクを外した際に塗り直すと良いでしょう。

また、マスクでこすれて唇が荒れてしまわないように、口紅を塗る前にリップクリームで保湿することも重要です。リップクリームで唇を保湿することで、マスクとの摩擦による乾燥や荒れも防ぐことができます。

 

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まとめ

 

今回は花粉と肌荒れの関係についてお伝えしてきました。花粉は鼻や目だけでなく、皮膚にも影響を与え、かゆみ、赤み、熱っぽさなどの症状が現れる「花粉皮膚炎」を引き起こすことがあります。

このような症状が現れた場合は、炎症を抑える塗り薬や抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬で対処しましょう。また、肌荒れ予防のために、なるべく花粉を肌に付着させない工夫や、保湿ケアで皮膚のバリア機能をサポートすることも忘れないでください。

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