敏感肌だとなぜ肌がかゆくなってしまうのか

「敏感肌」の症状のひとつに、「スキンケア製品を使ったときなどに、皮膚にピリピリとしたかゆみが発生する」という症状があります。このかゆみが引き起こされる背景として、皮膚のバリア機能の低下があげられます。
皮膚のバリア機能とは、皮膚に備わっている保護システムです。皮膚のバリア機能は外部刺激から体を守り、体内の水分蒸発を防いでいます。健康な肌と比べて敏感肌では、皮膚のバリア機能が低下しています。
必要な水分を保持できない肌は、乾燥状態となってしまい、外部刺激に敏感になります。そして、かゆみなどの肌トラブルを引き起こしやすくなってしまうのです。
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かゆみのメカニズム

そもそも「かゆみ」というのは、どうして起こるのかご存知でしょうか?
敏感肌のかゆみは、「皮膚のバリア機能低下」と「皮膚に分布している神経の異常」が原因といわれています。皮膚のバリア機能の低下により肌が乾燥状態になると、外部からの刺激に弱くなってしまい、刺激を受けた肌の細胞から、かゆみ神経を伸ばす物質が分泌されるといわれています。
この物質が分泌されることによって、「知覚神経線維」というかゆみを感じる神経が、肌の表面近くまで伸びて、肌がかゆくなると考えられているのです。これがかゆみのメカニズムです。
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敏感肌の主な原因

敏感肌は、肌の乾燥や生活習慣の乱れ、加齢、誤ったスキンケア、紫外線や花粉の外部刺激など、さまざまな要因が重なって起こりやすいと考えられています。
まずは、敏感肌の原因を見ていきましょう。
肌の乾燥
季節の移り変わりによる湿度の差や、エアコンの使用による空気の乾燥などは、肌の水分不足を招きやすくなります。
特に秋から冬にかけては湿度が低下し、
体の冷えによる血流の悪化や新陳代謝の低下によって肌のターンオーバーが乱れがちです。
その結果、皮膚のバリア機能が弱まり、外部からの刺激に敏感になりやすくなります。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や不規則な食生活、過度な飲酒や喫煙、ストレスの積み重ねは、自律神経のバランスを崩す原因になりかねません。
自律神経のバランスが崩れると血流や代謝が滞りやすくなり、皮膚のターンオーバーも不安定になります。肌が敏感になりやすいため、日々の生活習慣を整えることが健やかな肌を保つ上で大切です。
加齢
年齢を重ねると、コラーゲンやヒアルロン酸など、肌のハリやうるおいをキープする成分が少しずつ減少します。
さらに、
ホルモン分泌や皮脂量も減りやすくなり、肌は乾燥しやすい状態に傾きます。その結果、外部からの刺激を受けやすくなり、肌はより敏感になりがちです。
誤ったスキンケア
ゴシゴシと強くこすって洗ったり、熱めのお湯で洗顔したりすると、肌の表面にある角層を傷つけ、皮膚のバリア機能を低下させる要因となるため注意が必要です。
また、肌に合わないスキンケアアイテムを使い続けると、皮膚に負担がかかり、刺激に敏感になりやすくなります。
紫外線や花粉などの外部刺激
紫外線や花粉といった外部要因によって、皮膚のバリア機能がダメージを受けるとされています。バリア機能がダメージを受けると、水分を保つ力が低下し、肌が乾燥しやすくなるため注意が必要です。
肌が乾燥し敏感な状態になることで、かゆみや赤み、肌荒れなどの肌トラブルにつながります。
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かゆみが生じた際の対処法

敏感肌によるかゆみが出たときは、肌を守りながら症状を悪化させない工夫が大切です。ここでは日常的にできる対処法を紹介します。
肌をかかないようにする
かゆみを感じたときに肌をかきむしると、角層が傷ついて皮膚のバリア機能が弱まり、さらに乾燥や刺激を受けやすくなります。加えて、傷口から細菌が入り込むリスクも高まります。
かゆみを感じてもかくのではなく、
冷たいタオルを患部に当てるなどして、皮膚を冷やすとよいでしょう。温度を下げることで知覚神経線維(かゆみを感じる神経)の伸びが抑えられ、かゆみが気になりにくくなるといわれています。
かゆみの原因を取り除く
かゆみの原因物質が特定できる場合は、それを避けて様子を見ましょう。新しいスキンケア製品やシャンプーを使い始めてからかゆみが出た場合は、
一度使用を中止し、状態の変化を確認してください。
また、衣類の締め付けやハウスダスト、ストレス、飲酒や香辛料の摂取などもかゆみを悪化させる要因につながります。生活環境を見直し、肌への刺激をできるだけ減らす工夫が大切です。
市販薬を活用する
乾燥によるかゆみが続くときには、保湿成分を含む市販のかゆみ止めを取り入れる方法もあります。
グリセリン、ヒアルロン酸などはうるおいをサポートするとされており、これらの成分が含まれている市販薬は敏感肌の方にもおすすめです。
当社製品の一例として「
ユースキンIシリーズ」がございます。保湿成分や肌を整える成分を配合した医薬品のかゆみ止めです。
有効成分は、クロタミトン、ジフェンヒドラミン、グリチルレチン酸、トコフェロール酢酸エステル、イソプロピルメチルフェノールで、これらの成分の組み合わせにより、肌のかゆみを止める効果が期待できます。
ローション(乳液)タイプとクリームタイプがあるので、使用感の好みでお選びいただけます。いずれも肌馴染みがよく、
広範囲に素早く塗ることができるのが特徴です。使い心地はさっぱりとしており、ベタつかないため肌に塗った後にすぐに衣服を着用できます。
また、清涼成分を配合していないため、肌に塗ったときにしみにくいのも特徴です。




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敏感肌向けのかゆみ対策

最後に、敏感肌のかゆみ対策方法について、まとめていきます。
適切な方法で入浴をする
入浴時は、
硬いタオルでゴシゴシ洗うのは避けましょう。手や柔らかいタオルを使い、石けんやボディソープをしっかり泡立ててから、泡でなでるようにやさしく洗います。
洗浄剤が皮膚に残ると刺激となるため、十分にすすぐことも欠かせません。
また、お湯の温度が高すぎると必要な皮脂まで洗い流されてしまい、乾燥を招きやすくなります。お湯の温度は38~40℃を目安に設定しましょう。
入浴後は肌の乾燥を防ぐために早めの保湿ケアを心がけることも大切です。
うるおいスキンケアで乾燥を防ぐ
敏感肌の場合、肌を清潔に保ち、
乾燥を防ぐためにうるおいを与えるスキンケアは、とても重要です。
まず、肌についた
汗や皮脂などの汚れを、やさしく洗い落とします。次に、
化粧水で肌にうるおいをたっぷり与えます。最後に、
乳液やクリームなどの油分が含まれた保湿剤を重ねて、肌の水分が蒸発しないように蓋をします。
これが、基本のスキンケアとなります。洗顔後は水分が蒸発しやすいため、すぐに化粧水で保湿することが大切です。


敏感肌に適したスキンケア製品を選ぶ
肌が敏感になっているときは、スキンケアアイテム選びにも注意が必要です。
まずは、
敏感肌向けに作られたアイテムを選びましょう。低刺激で肌にやさしい処方がされているため、
肌トラブルが起きにくいことが特徴です。「パッチテスト済み」「アレルギーテスト済み」といった表示も、製品を選ぶ際の目安になります。
洗顔料を選ぶ際は、
皮膚のバリア機能を守るものを選ぶことが大切です。洗浄力が強すぎるタイプは必要な皮脂まで取り除いてしまい、乾燥の原因となることがあります。
そのため、敏感肌や乾燥肌向けのマイルドな洗浄力のものを選びましょう。なお、スクラブ入りの洗顔料は刺激になる可能性があるため、使用を控えると安心です。
低刺激や敏感肌向けのスキンケアアイテムでも、自分の肌には合わないということがあるかもしれません。
購入前にサンプルやテスターで確認したり、トライアルセットを使って様子を見たりして、自分の肌に合うかどうか、試してみることが一番大切です。
敏感肌用のスキンケアアイテムを探している方には、低刺激処方の
「ユースキン シソラ シリーズ」がおすすめです。
肌荒れ防止有効成分を配合し、無香料・無着色・ノンアルコール処方のため、
子どもから大人まで幅広く使えます。また、
顔・からだ全身に使用できます。
肌のうるおいを守りながらやさしくケアできるよう開発されているので、毎日のスキンケアに取り入れてみませんか。


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まとめ
今回は、敏感肌とかゆみの関係についてまとめました。肌がかゆいと、それ自体がストレスになりますし、かいてしまって肌を傷つけてしまう可能性もあります。まずは、肌にうるおいを与えてかゆみを防ぎ、健康な肌を手に入れましょう。
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