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冬のフットケアは血行促進がカギ 夜のマッサージでしもやけを同時に予防

冬のフットケアは血行促進がカギ 夜のマッサージでしもやけを同時に予防

寒さが厳しくなる季節、冷たいコンクリーとの歩道、雪の積もった道や霜が降りた道を歩いて通勤して、暖房の効いたオフィスに入った途端に靴の指先がむずがゆくなっていたら、しもやけのサイン。しもやけは、小さな子どもがなると思われている方も多いのですが、冬から初春にかけて、誰でもなる可能性がある身近な病気です。
しもやけは、一日の気温や室内外の寒暖差が大きいときに、皮膚の表面温度の調整がうまくいかなくなり血液の循環が悪くなって起こります。特に、最低気温が5℃以下、かつ一日の気温差が10℃以上あるときにできやすいといわれています。寝る前の簡単フットケアで冷えとしもやけを予防しましょう。


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ビタミン系クリームのマッサージで全身の血行が促進。2週間で手足の温度が変化。

ユースキン製薬と野村皮膚科医院院長 野村有子先生が、冷えと皮膚症状の経過観察をする共同研究を行いました。血行を促進するビタミンEが配合された、「ひび・あかぎれ・しもやけ」の効能があるクリームを正しい量を用いてフットマッサージを2週間継続すると、皮膚症状と手足の冷えも改善することがわかりました。

<重度のしもやけ症状のある50代女性のサーモグラフィー画像>

眠れないほど手足に冷え性の自覚症状があったが、本人にしもやけという認識はなかった。激しいかゆみから水虫と思い、薬を塗っていたが良くならず、悩んでいた。試験後は指先の温度は17.4℃から29.4℃に上昇し、夜中に足のかゆみで目が覚めることもなく快適になった。

大人の「指先のしもやけ」は、水虫と間違いやすく気付きにくい

しもやけは、温まるとムズムズとしたかゆみを生じ、赤紫色の腫れを伴うことが特徴です。大人の場合、強いかゆみにより水虫など他の皮膚疾患と間違いやすいことがあります。そして、間違った処置をしてしまい、悪化させる可能性もあります。かゆみで仕事や家事に集中できなくなったり、睡眠の妨げになったりすることもあるので早めの対処が必要です。しもやけの重症化予防には、日々足が冷えないようにすること、そして足の血行を良くしておくことが重要です。

下記の項目に1つでもチェックが付いたら、しもやけ予防・対策をしましょう。

<しもやけチェックリスト>
□ 父母、祖父母など身内にしもやけ経験者がいる
□ 普段、手足が冷たい
□ 冷たい風にあたると、耳たぶがジンジンと痛くなる
□ 手足の指の関節が赤紫色に腫れている
□ お風呂などで温まると、手足の指先が痛がゆくなる
□ 屋外にいることが多い
□ 足の汗をかきやすい

 

フットケア方法の詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。
「温度差“かかと荒れ”に注意!早めのケアでスベスベかかとを手に入れよう」

まとめ
寒い冬には冷えやしもやけが起きやすくなりますが、市販の「ひび・あかぎれ・しもやけを治す」効能のある保湿クリームを選ぶことで重症化を予防できます。前述のモニター試験でも、正しく保湿クリームを選び、適切なクリームの量を使用してマッサージを続けることで、皮膚症状だけでなく冷え症状も変化することがわかっています。最近は、こまめな換気のために室内にいても足が冷える機会も多いと思います。普段から寝る前のマッサージを習慣化してみてください。

 

野村有子医師のワンポイントアドバイス

皮膚科に来られる患者さんで、「自分はしもやけです」という自覚がある方はとても少ないです。「足の指がかゆくてたまらない」と来院されて診察をしてみたら、実は「しもやけ」だったということが多くあります。また真冬だけでなく、桜の咲く春先に温かい日と寒い日が交互にくる時季まで起こりやすいので、寝る前のフットケアをぜひ習慣化してください。

野村皮膚科医院 野村 有子 院長

医学博士。慶應義塾大学医学部卒。

横浜市に野村皮膚科医院を開業。
わかりやすい丁寧な指導が評判の関東屈指の人気皮膚科医。
最新の肌診断機器の導入や、アトピー性皮膚炎患者専用モデルルーム、アレルギー対応カフェも併設されている。アトピー性皮膚炎や乾燥性湿疹を中心に、男女を問わず幅広い年代の皮膚疾患の診断、治療を行っている。

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