肌荒れを改善するために知っておきたい肌の機能
肌荒れの主な原因は皮膚のバリア機能の低下、皮膚のターンオーバーの乱れ、ホルモンバランスの不調です。それぞれ詳しくみていきましょう。
皮膚のバリア機能の低下
皮膚のバリア機能の低下は肌荒れの原因のひとつです。
皮膚のバリア機能とは、さまざまな外的刺激から肌を守る機能のことを指します。皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層に分かれています。このうち、表皮は肌の一番表面にあり、その中でも最も外側にある「角層」が皮膚のバリア機能を担っているのです。
角層は細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)、皮脂膜の3つの保湿因子から形成されています。これらのバランスが整うと、肌のうるおいがキープできるのです。
しかし、
紫外線や乾燥などの外的刺激や摩擦、過剰な洗顔、ほこりや花粉などのアレルギー物質などにより、3つのバランスが崩れると皮膚のバリア機能が低下してしまいます。
その結果、水分が蒸発して乾燥しやすくなり、外的刺激を受けやすくなるため肌荒れを引き起こしやすくなります。
肌は非常にデリケートなので、ちょっとした変化によって肌荒れを引き起こしてしまうのです。普段から自分の肌の状態をチェックしながら、肌の健康に気を配りましょう。
皮膚のターンオーバーの乱れ
皮膚のターンオーバーが乱れると、肌荒れを引き起こしやすくなります。皮膚のターンオーバーとは、代謝によって古い細胞から新しい細胞へ生まれ変わる流れのことです。肌の細胞は28日程度のサイクルで入れ替わっており、これによって健やかな肌を維持しているのです。
皮膚のターンオーバーは、まず表皮の一番奥にある基底層において新しい細胞が生成されるところから始まります。それが少しずつ上へ押し上げられていくと、肌表面にある古い細胞が押し出されて垢として剥がれ落ち、新しい細胞に入れ替わります。
しかし、生活習慣の乱れや無理なダイエット、紫外線、乾燥などにより皮膚のターンオーバーが乱れると細胞がうまく置き換えられず、肌荒れを引き起こしやすくなるのです。
皮膚のターンオーバーが早過ぎると、未熟な細胞が肌表面に増えて外部刺激を受けやすくなり、乾燥や刺激に弱くなります。一方、皮膚のターンオーバーが遅過ぎると古い細胞がうまく排出されず、肌表面に留まり続けるためシミやシワ、くすみにつながります。
ホルモンバランスの不調
肌荒れは体調の変化やストレスなどによりホルモンバランスが乱れることでも起こります。女性の場合は生理周期の影響を受けやすく、特に生理前の肌は通常よりも敏感な状態になっているため肌が荒れやすいのです。
女性ホルモンにはエストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモンとプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンの2種類があります。これらは生理周期によって分泌量が変わり、生理前は黄体ホルモン、
生理後になると卵胞ホルモンが増加します。
卵胞ホルモンはコラーゲンの合成を促し、肌にハリやツヤを与えるはたらきがあります。一方で
黄体ホルモンは皮脂の分泌を促進するはたらきがあるため、肌がオイリーになったり、皮脂が詰まりやすくなったりします。これにより以下のような肌トラブルを招きやすくなります。
・角層が厚くなる
・テカリやすくなる
・ニキビができやすい
・毛穴がつまりやすくなる など
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肌荒れ予防にはいつものスキンケアを見直そう
では、肌荒れはどのようにして予防すればよいのでしょうか?ここからは、肌荒れを予防する方法について紹介します。
自分の肌に合ったスキンケア用品を使う
スキンケア用品にはいろいろなタイプがあるので、自分の肌に合ったスキンケア商品を使うことが大切です。
敏感肌、乾燥肌、オイリー肌、混合肌など、肌の性質によって合う商品が変わってきます。自分の肌はどのタイプなのかを知り、肌の性質に合ったスキンケア商品を使って正しくケアしましょう。
クレンジングで肌の汚れをきちんと落とす
皮脂やメイクなど、肌に汚れが残っていると肌荒れの要因になります。落とし残しがないようにきちんと落とすことが大切です。
メイクをしているときは、まずはクレンジングを使ってメイクを落としましょう。
メイクを落とすときは、まず初めにアイメイクや口紅などのポイントメイクを専用のリムーバーできれいに落としましょう。その後に、顔全体のクレンジングを行います。
クレンジングをする際のポイントは、以下のとおりです。
・記載されている使用量を守る
・額→鼻→両頬→あごの順でクレンジングしていく
・指先でらせんを描くようにしながらメイクとなじませる
・全体的にメイクとなじんだら素早く洗い流す
こすらないように、軽いタッチでメイクとなじませましょう。とはいえメイクや皮脂などの汚れをきちんと落とそうとして、つい肌をこすりたくなってしまうことがあるかもしれません。汚れをきちんと落とす必要があるものの、
肌は摩擦に弱いのでこすらないことが大切です。
やさしく洗顔をする
肌への刺激を軽減するために、洗顔はやさしく行いましょう。また、ていねいに顔を洗うことで、化粧水や乳液などが肌になじみやすくなる効果も期待できます。
正しい顔の洗い方は以下のとおりです。
1.洗顔の前に手を洗う
手についた汚れを顔に移さないために、洗顔前に手を洗いましょう。また手を清潔にすることで、洗顔料が泡立ちやすくなります。
2.ぬるま湯で顔を洗う
泡で顔を洗う前にぬるま湯で予洗いをすると、汚れを落としやすくなります。
3.しっかり洗顔料を泡立てる
洗顔料を泡立てる際は洗顔ネットを使用すると、きめの細かい泡が作れます。洗顔ネットが無い場合は手のひらに洗顔料を取り、少量のぬるま湯を少しずつ加えて空気を含ませるようにして泡立てましょう。
4.泡でやさしく洗顔する
顔全体をゴシゴシこすると摩擦が生じ、肌に負担がかかるため、たっぷりの泡で顔全体を包み込むようにやさしく洗いましょう。小鼻まわりやTゾーンは、円を描くように洗うと汚れが落ちやすくなります。
5.ぬるま湯ですすぐ
熱過ぎるお湯は必要な皮脂まで奪ってしまうため、人肌程度のぬるま湯で洗い流しましょう。フェイスラインや髪の生え際などはすすぎ残しが多い部分です。洗顔料が残っていると肌トラブルの原因になるため注意しましょう。
6.タオルで水分を拭き取る
拭き取る際の摩擦を防ぐために、タオルを軽く顔にあてて残った水分を吸い取りましょう。
素早くしっかり保湿する
洗顔後は、あっという間に肌が乾燥していくので、素早く保湿しましょう。以下の順で保湿してください。
1.化粧水をたっぷりと肌に浸透させる
2.乳液を使って油分を補う
3.目元や口元など乾燥しやすい部分には乳液を重ね塗りする
4.乾燥が気になる場合はクリームを重ね塗りする
美容液を使用する場合は、通常は1の化粧水の後に使います。ただし、美容液によっては化粧水の前に使うものもあるので、使用前に製品に記載されている使用方法を確認しましょう。
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肌荒れ防止のために心がけたいポイント
肌荒れを予防する方法についてお伝えしてきましたが、ほかにも肌荒れにならないように心得ておくことを紹介します。
【ポイント1】規則正しい生活習慣を送る
肌荒れを予防するには、規則正しい生活習慣が最も大切です。ダイエット目的で朝食や夕食を抜いたりしていませんか。これでは栄養が偏ってしまうので、一日3食しっかり摂ることを心がけましょう。
肌の状態には日頃の食生活が出るといわれています。
偏った食事は肌荒れの元となるため、たくさんの栄養素をバランスよく取り入れた食事をしましょう。
また、日々の食生活で肌荒れ予防に最適な栄養(ビタミン・ミネラル)を摂取するのも、ひとつの方法です。特にミネラルは不足しがちな栄養素でもあるため、意識して摂りましょう。
ビタミンは、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB6など多くの種類がありますが、それぞれ異なる働きをすることが知られています。同じビタミンでも性質や含まれる食材が違うので、色々なビタミンを摂りましょう。
さらに、
睡眠も肌荒れを予防するためには欠かせない要素のひとつです。睡眠時間が短いと、なかなか疲れがとれず、知らず知らずのうちにストレスをため込み、いつの間にか肌荒れを引き起こしてしまうのです。
しかも、皮膚は寝ている間に活発に生まれ変わるため、睡眠時間が少ないと、皮膚のターンオーバーが乱れてしまう可能性もあります。皮膚のターンオーバーが乱れると、肌のきめが乱れ、皮膚のバリア機能が低下し、肌荒れも加速してしまうのです。
睡眠をしっかりとることは、ストレスを軽減する効果と、皮膚のターンオーバーを促す効果が期待できます。肌荒れを予防するためにも、睡眠時間をしっかりと確保しましょう。
【ポイント2】紫外線対策をする
紫外線は肌にとって大敵なので、紫外線対策として日焼け止めを塗るのを忘れないようにしましょう。紫外線を浴びることで肌が大きなダメージを受け、それが肌荒れにつながります。
日焼け止めを塗るほかにも、サングラスや日傘、帽子、長袖の衣服などで紫外線から皮膚を守ることもおすすめです。紫外線というと夏のイメージがありますが、冬でもしっかりと日焼け止めを塗って出かけましょう。
【ポイント3】ストレスを発散する
ストレスは肌荒れに直結するといわれています。
ストレスをため込まないことも、肌荒れの予防のために大切です。
ストレス解消のために、普段から運動することを心掛けてみてはいかがでしょうか。体を動かすのが苦手という方も、週に1度でも良いので、少しずつ運動をしてみましょう。強度の強い運動は継続することが難しいため、まずは散歩やランニングからトライするのがおすすめです。
家でのんびり過ごすのが好きな方は、アロマを使ってリラックスできる空間で過ごしてみてはいかがでしょうか。特にラベンダーの香りにはリラックス効果があるので、寝る前に使ってみると良いでしょう。
瞑想やストレッチなどのリラックスできる習慣を取り入れるのも、ストレス発散にはおすすめです。頭の中を空っぽにしてリラックスし、ストレスをため込まない習慣を身につけましょう。
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まとめ
今回は、肌荒れの予防法を紹介しました。肌荒れの予防には、日頃のスキンケアや生活習慣が非常に大切です。バランスの良い食事や十分な睡眠、花粉対策や保湿など、肌を守るために気を付けることがたくさんあります。
肌荒れを起こさないために、毎日きっちりとした生活を送るのが理想ですが、忙しくて気が回らないときは、まずは睡眠や食事だけでも意識して改善することをおすすめします。肌荒れが起きてしまってからではなく、日頃から肌荒れを起こさないライフスタイルを送るように心がけましょう。
肌にやさしいスキンケアシリーズ【ユースキン シソラ】
バリア機能が低下しがちな敏感肌におすすめなのが、ユースキン シソラです。昔からさまざまな機能があることが知られている“しそ”のうるおす力に着目して開発したのがシソラ。肌をうるおし、肌荒れを防ぐ低刺激性スキンケアシリーズなので、ピリピリ刺激を受けやすい敏感肌にもお使いいただけます。
シソラシリーズは「洗う」「うるおす」「守る」の3タイプ。「洗う」タイプには、肌のうるおいをまもってやさしく洗い上げるボディシャンプーと洗顔にぴったりのソープの2種、「うるおす」タイプには、顔やからだの保湿におすすめのクリームとローションの2種があり、チューブ・ポンプ・ボトルタイプから選べます。そして「守る」タイプには、毎日の紫外線から肌を守るUVミルクがあります。すべての製品が、無香料・無着色・低刺激処方です。
詳しくは、ユースキン シソラ ブランドサイトで。
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