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手荒れをしている場所に汚れが残りやすい? 手荒れと洗い残しの相関関係に注目

手荒れをしている場所に汚れが残りやすい? 手荒れと洗い残しの相関関係に注目

ユースキン製薬では、皮膚科医の野村有子先生(野村皮膚科医院院長/横浜市)監修のもと、手荒れの傷が手指衛生に及ぼす影響についてモニター試験を実施しました。その結果、手荒れの傷の部分には汚れの洗い残しが存在し、手荒れが改善すると、汚れの洗い残しが減少することが判明しました。「ちょっとした手荒れでも、手荒れは細かな傷です。実験結果からわかるように、手指を衛生的に保つには、手荒れの傷をつくらないようにハンドケアを行うことがとても重要です。」と、野村先生は話します。


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試験結果 目立たないささくれ部分にも汚れが残る

手荒れ 軽度のモニター(40代女性)の0日目の状態は、爪の生え際部分のささくれに、洗い残しが確認されました。普段は気にならない、ささくれ程度のわずかな傷でも、汚れの洗い残しがあることで、油断できないことが分かります。ハンドケア後(7日目)には、ささくれやひび割れが改善し、汚れの洗い残しがほとんどなくなったことが分かりました。

試験結果 中程度以上のあかぎれの傷部分は要注意!
手荒れ 中程度のモニター(40代女性)の0日目の状態は、傷の深いあかぎれの部分に、くっきりと洗い残しが確認されました。手荒れ 重度のモニター(50代女性)の0日目は、汚れの洗い残しが、深い傷口に入り込むような状態で確認されました。中程度も重度もそれぞれ、0日目はくっきりと指の傷に洗い残しが見られましたが、7日間のハンドケアを行った結果、傷が改善されたことで、洗い残しもなくなったことが確認されました。

落ちにくい傷の汚れの中には菌やウイルスが……

「手指の傷口についた汚れの中には、菌やウイルスがいるかもしれません。ご存じのことと思いますが、菌やウイルスは指の傷に比べて遙かに小さな存在です。例えば、新型コロナウイルスの大きさは約0.1μm(0.0001mm)とされており、指の傷が1mmであったら、傷に比べて約1万分の1の大きさになります。大きさを比べただけでも、指の傷についた汚れが感染のリスクになることは容易にわかります」と、野村先生は語ります。

乾燥状態を放置すると重度のあかぎれへ

コロナ禍において、手荒れが重症化して皮膚科へ通院される患者さんが増加しています。最初は軽いひびの状態でも、手洗いやアルコール消毒の回数が多くなると、重度のあかぎれになることがあります。ひびは角層に亀裂が入った状態ですが、あかぎれは真皮まで亀裂が入って出血を伴った状態となり、手指についた汚れも手洗いでは落ちにくくなります

手洗い・消毒・ハンドケアまでが手指衛生

今回のモニター試験で、手洗いで洗い残した汚れが指の傷に入り込むような形で存在する、ということが確認されました。丁寧に洗っても、ひびやあかぎれの傷には、汚れが残ってしまう可能性があります。「手洗いやアルコール消毒が日常化する中、ハンドケアも日常の感染対策として取り入れることの重要性が明らかにされました。効果的なハンドケアを行い、手荒れを改善し、手指を衛生的に保てるようにしましょう」と野村先生は語ります。

肌トラブルの1位は手荒れ

ユースキン製薬が今年1月に行った調査※)によると、2020年から2021年の秋冬シーズンに経験した肌トラブルの1位は、「手荒れ」でした。さらに詳しく分析すると、若年層の手荒れが多いことがわかりました。

「新型コロナウイルス流行後、初めて秋冬を迎えた昨年は、手洗いや手指のアルコール消毒の回数が増えたことで、手荒れが増加傾向にあったと考えられます」と、野村先生。

手荒れが手指衛生に影響があることを約7割は知らない

また、同調査では、「手荒れが手指衛生に影響を及ぼすことを知っていますか?」という質問に、約7割が「知らない」と答えています。

「手荒れによる傷に入り込んだ汚れは、しっかり手洗いを行っても残りやすくなっています。洗い残しがあると、汚れだけでなく菌やウイルスがついている可能性があります。手洗いは感染対策として有効であることは間違いありませんが、手荒れを予防するということも感染対策として取り入れなければなりません。

手荒れのケアを行っているのは3割程度

さらに、同調査では、手洗いは感染対策として約9割が行っているものの、手荒れのケアを行っているのは、わずか3割程度であることがわかりました。今年の秋冬も引き続き感染対策はかかせません。その前に、しっかりとハンドケアの方法を知る必要があります。

※)秋冬肌トラブル調査
(2021年1月/インターネット調査/15歳~69歳男女2000名/ユースキン製薬)

野村有子先生
野村皮膚科医院院長・医学博士、日本皮膚科学会認定専門医。
1986年、慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部皮膚科教室に入局。同大学助手、神奈川県警友会けいゆう病院皮膚科勤務を経て、98年、横浜市に野村皮膚科医院を開業。
「一人ひとりの患者を大切にし、最高の医療を提供する」という医療理念のもとに、あらゆる皮膚疾患についてていねいに説明をし、治療からスキンケアにいたるまできめ細かな指導を行っている。

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