冬に日焼け止めが必要な理由
紫外線の影響を軽視しがちな冬は、うっかり日焼けに要注意です。とはいえ、夏ほど日差しが強くないのに、なぜ冬でも紫外線対策が必要なのでしょうか。まずは冬に日焼け止めが必要な理由を解説します。
紫外線は冬にも降り注いでいる
冬の日差しは夏よりも穏やかですが、紫外線のダメージは季節にかかわらず、知らず知らずのうちに肌に蓄積されています。
紫外線の照射量は夏と比較すると少ないものの、夏と同様に、肌へ影響を与えるUV-A、UV-Bの両方が降り注いでいるため注意が必要です。2種類の紫外線の特徴は以下のとおりです。
・UV-A:紫外線の中で最も波長が長く、表皮のさらに奥にある真皮まで届く。消えにくいシミやシワ、たるみの原因になる。
・UV-B:ほとんど肌表面の表皮に留まる。炎症を起こしやすく、日焼けや、色素沈着によるシミやくすみの原因になる。
この2種類の紫外線は、1年の間では冬が最も少なく、3月ごろから急上昇し始めます。
とはいえ、
冬でも紫外線の照射量がゼロにはなりません。短い時間の外出でも、しっかりと紫外線対策をする必要があります。
また紫外線の量が少なくても長時間浴び続けると、強い紫外線を短時間浴びるのと同じくらいダメージを受けてしまいます。特に、
UV-Aは雲や窓ガラスを通り抜けて肌にダメージを与えるため、室内外や天候にかかわらず、1年中日焼け止めを使うとよいでしょう。
シミができやすい
冬は空気が乾燥するだけでなく、室内でも暖房を使う頻度が増えるため、
乾燥に注意が必要です。乾燥によって肌表面の皮膚のバリア機能が壊れやすくなり、シミやシワの原因になってしまいます。
皮膚のバリア機能が正常に働かなくなると、肌が無防備になり、紫外線を肌の深いところまで届くようになってしまいます。肌内部が紫外線のダメージを受けやすくなり、シミやシワなどを引き起こしやすくなるのです。
また
メラニンを生み出すメラノサイトは、肌の乾燥によって活性化します。本来メラノサイトはさまざまな刺激によって、メラニンの生成を調整する役割があります。
しかし、紫外線を浴びることで発生した活性酸素に反応すると、メラノサイトでメラニンの生成が促されてしまうのです。メラニンの量が増えると排出が滞りがちになり、シミができやすくなります。
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冬でも要注意!こんなシーンでも紫外線が降り注いでいる?!
冬の紫外線は、うっかり日焼けに気を付ける必要があります。日焼けをしないまでも、油断していると紫外線によるダメージを受けてしまいます。ここからは、冬でも紫外線に注意するべきシーンについて紹介します。
ウィンタースポーツ
冬はスキーやスノーボード、雪山登山など自然を楽しむスポーツがたくさんあります。冬だからといって紫外線対策を怠っていると、これらのレジャーにより紫外線の影響を受けてしまうため注意が必要です。
特に
標高が高いところでのウィンタースポーツは、紫外線の影響が大きいといわれています。標高が1000m上昇する度に紫外線量が10~12%増加します。大気には紫外線を遮る役割がありますが、標高の高い場所では空気が薄いため、その役割が弱くなります。標高が高くなるほど紫外線が通過しやすくなり、肌に届きやすくなってしまうのです。
また、
スキー場や雪山では雪に反射した紫外線も浴びます。地表面の種類によって紫外線の反射率が変わるためです。
夏と冬のスポーツにおける地表面の紫外線反射率は以下のとおりです。
・砂浜:紫外線の10~20%程度
・波の少ない水面:紫外線の20~40%程度
・新雪:紫外線の80%以上
晴れた日の雪面では、雪のない生活圏の2倍近くもの紫外線量を浴びてしまいます。頭上から降り注ぐ紫外線に加えて、地表面からの照り返しに気を付けましょう。
出典:
「紫外線環境保健マニュアル2020」(環境省)
短時間の外出
冬は夏よりも家で過ごす時間が長くなりがちです。「家の中にいるから紫外線対策をしなくても大丈夫」と安心している方もいるかもしれませんが、その油断が積み重なると、消えにくいシミの原因になりかねません。
例えば、
ゴミ出しや洗濯物干し、買い物、犬の散歩、子供の送迎など、ちょっとした外出でも紫外線を浴びてしまいます。
このように
インドア派の方でも、日常生活で知らず知らずのうちに紫外線を浴びる機会はあるものです。紫外線対策を忘れて外出してしまうと、うっかり日焼けしてしまうかもしれません。
紫外線は短時間でも浴び続けると肌に蓄積されてしまいます。ちょっとした外出でも日焼け止めを塗るなどして、紫外線によるダメージを軽減しましょう。
部屋の中
家から一歩も出ない日も要注意です。家の中にいるので直接紫外線を浴びることはありませんが、窓ガラスを通過した紫外線を浴びてしまうことがあるからです。
特に紫外線のUV-Aは1年を通して窓ガラスを通り抜けるので、部屋にいても紫外線を浴びてしまうのです。
UVカット機能の付いたカーテンや窓ガラスに、UVカットのシートを貼るなどの対策もできますが、部屋が暗くなってしまうデメリットがあります。リビングの大きな窓や寝室、書斎などの窓やキッチンの小窓など、家の中でも窓際で過ごす時間が長い方は紫外線の影響を受けないよう注意しましょう。外出の予定がない場合でも、日焼け止めを塗って紫外線対策することをおすすめします。
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冬の日焼け止めの選び方
紫外線は1年中降り注いでいるため、夏と冬で同じ日焼け止めを使っている方もいるでしょう。しかし、日焼け止めは紫外線の照射量や使うシーンに応じて使い分けることをおすすめします。冬にはどのような日焼け止めがよいのか、選び方を紹介します。
保湿力の高い日焼け止めを選ぶ
冬は肌が乾燥しないよう、保湿力の高い日焼け止めを選ぶようおすすめします。肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、シミの原因につながるため、保湿を心がけましょう。
日焼け止めを塗ってカサつきが気になる場合は、肌のうるおいが不足している可能性があります。このような場合は、
日焼け止めを塗る前にしっかり保湿することが大切です。
念入りにスキンケアを行うと、乾燥が気になりにくくなります。
日焼け止めを塗り忘れがちな方は、化粧下地を日焼け止め成分の含まれているものに変えたり、UVカット成分の入ったスキンケア用品に変えたりするなど工夫して、塗り忘れを防ぎましょう。
SPF値で選ぶ
日焼け止めは、使うシーンや目的に応じて使い分けることが重要です。
冬の紫外線の強さは夏に比べて弱いため、日常生活ではSPF値が高くなくても問題ありません。毎日使うものなので、
SPF値よりも肌にやさしい日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
ウォータープルーフタイプなどの日焼け止めは、水に強い反面落ちにくく、肌に日焼け止めの成分が残りやすくなります。肌に日焼け止めの成分が残ってしまうと肌荒れや肌トラブルの原因になりかねません。日常使いする場合は、お湯や石けんで落とせる日焼け止めなど、肌にやさしいものがおすすめです。
ただし、ウィンタースポーツを楽しむ場合は、
雪の照り返しにより多くの紫外線量を浴びてしまうため、日常生活で使用する日焼け止めよりSPF値が高いものを使用しましょう。
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まとめ
紫外線は1年中降り注いでいるため、冬でも日焼け止めは必要です。紫外線量は夏に比べて少なくても、長時間紫外線を浴び続けるとシミやシワの原因になります。
部屋の中でも紫外線の影響を受けるため注意しましょう。乾燥を防ぐためには、保湿力の高い日焼け止めを使用するのがポイントです。
また、日常生活で使用する場合は、SPF値が低めで肌にやさしい日焼け止めがおすすめです。スキー場や雪かきなどで雪の照り返しが気になるシーンでは、SPF値が高いものを使用して紫外線から肌を守りましょう。
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