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手荒れは感染リスクを高める
手荒れの重症化予防のためのハンドケアを行いましょう

森兼啓太先生 写真

監修:
山形大学医学部附属病院
検査部・感染制御部
部長・病院教授
森兼啓太先生

1日に何度も手洗いをしなければならない職業に従事する人の多くが、手荒れに悩まされています。例えば医師や看護師などの医療従事者では、症状の軽い人も含めれば、手荒れしている人の割合はおそらく全体の20~30%にのぼるのではないでしょうか。

手を洗うと手指から皮脂が取り除かれ、肌のうるおいが失われていきます。その結果、手荒れが引き起こされます。

手が荒れると、皮膚のかさつき、傷み、かゆみなどが発生して不快ですし、仕事のクオリティにも影響しかねません。

手荒れはさらに深刻な事態をもたらします。重症化した手荒れは、傷が深くなっているために、手洗いをしても手荒れの傷に様々な病原体が残りやすくなることから、自分自身が感染症にかかったり、手指を介して他の人を感染させてしまったりするリスクも高まります。

こうしたリスクに対して有効なのがハンドケアです。毎日の手洗いにハンドケアを取り入れることで、手荒れの重症化を上手に予防することができます。

人類は、手が自由に使えるようになったおかげで進化を遂げてきました。現代人にとって、手は様々な場面で活躍してくれる大切な道具です。この素晴らしい道具を守るため、日頃から正しいハンドケアを実践して、手荒れのない健康な手肌を目指しましょう。

承認:エディタ

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監修者 略歴

森兼 啓太(もりかね けいた)
山形大学医学部附属病院検査部・感染制御部 部長・病院教授
山形大学 理事特別補佐(危機管理担当)
東京医療保健大学大学院 客員教授

1989年
東京大学医学部医学科卒業
1989年~1991年
東京逓信病院 郵政技官(研修医)
1991年~1993年
武蔵野赤十字病院 外科 常勤医師
1993年~1993年
キッコーマン総合病院 外科 常勤医師
1993年~1994年
東京大学医学部附属病院 第一外科 医員
1996年~1998年
アメリカ合衆国ネブラスカ州立大学病院
エプリー研究所 研究員
1998年~2000年
NTT東日本関東病院 外科 医師
2000年~2002年
東京大学医学部 大腸肛門外科(旧第一外科)助手
2002年~2003年
帝京大学市原病院 外科 講師
2003年~2003年
国立東京病院 消化器外科 医師
2003年~2009年
国立感染症研究所 感染症情報センター 主任研究官
2004年
アメリカ疾病制御予防センター(CDC) 客員研究員
2009年~2009年
東北大学大学院医学系研究科 内科病態学講座
感染制御・検査診断学分野 講師
2009年~2010年
山形大学医学部附属病院検査部 副部長・准教授
2010年11月~
現職