

肌に赤みが出るのは「免疫反応」によるもの

通常、私たちの身体は雑菌やウイルスなどにさらされても、免疫反応のはたらきによって守られます。免疫反応とは体内に侵入した異物を攻撃し、体外に追い出す防御システムのことです。
例えば、風邪をひいて発熱が起こるのは、体温を上げてウイルスの活動を抑えようとするからです。くしゃみや鼻水の症状も、鼻粘膜に付着した異物を体外に排出するための作用です。
これらと同様、肌の赤みも免疫反応の一種です。皮膚の内部に異物が侵入すると、体内で免疫反応が作動して炎症が起こります。それを抑えるために毛細血管が拡張し、皮膚の血流量が増加します。その結果、血液が肌表面で透けて見えるようになり、赤みが目立ちやすくなるのです。
一時的な免疫反応があれば、炎症が治まると同時に毛細血管も収縮するので赤みが引いていきます。しかし敏感肌の場合、肌トラブルを繰り返すがゆえに、毛細血管が元に戻りにくくなります。これによって血流量が増えたままになるため、赤みが長引きやすいのです。
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敏感肌の顔に赤みが出やすいのは「バリア機能の低下」が原因!?

敏感肌が頻繁に免疫反応を起こす理由は、皮膚のバリア機能が低下している状態であるためです。
皮膚のバリア機能とは肌のうるおいをキープし、外部刺激が体内に侵入しないように防御する生理機能のことを指します。
肌表面には皮脂膜、天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質が存在し、肌の水分を保持しています。この3つがバランス良く機能して、肌のうるおいを保つことで外部刺激を防いでいるのです。
しかし、敏感肌はこれらの均衡を保てていないため、雑菌やホコリなどの異物が侵入しやすく、それらから肌を守るために免疫反応が活発になるのです。
敏感肌の状態について詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
「敏感肌とはどのような状態?原因や対処法、気をつけたい時期について紹介」


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顔の赤みを放置しているとどうなる?
肌の赤みを放置してしまうと、炎症によるダメージが残り、以下のような肌トラブルに発展してしまうことがあります。
・色素沈着
・しみ・しわなど皮膚の老化
・毛穴が目立つ
炎症を起こした肌は、色素沈着が起こりやすくなります。通常は皮膚のターンオーバーによって、古い角質とともに排出される「しみ」ですが、炎症を起こした肌は、スムーズにターンオーバーが行われず、色素が残ってしまいます。肌の水分を保持する力も弱まるため、しわができやすく、皮膚の老化につながりかねません。
敏感肌の方の中には、毛穴が目立つことに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実は、毛穴が目立つことも、「肌の赤み」が要因のひとつになっています。
赤みを帯びた肌は血流量が多く、毛穴部分にも多くの血液が集まっています。毛穴周辺の血管も目立ち、赤みが強く出るため、毛穴が目立つようになります。
このように、肌の赤みを放置していると、さまざまな肌トラブルに発展したり、肌の赤みによる新たな悩み(毛穴が目立つなど)を生み出す要因になったりするため、早めの対処を行うことが大切です。
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顔の肌の赤みを防止する方法

顔の肌の赤みを改善するには、体質や肌の状態を整えることが必要です。言い換えれば、毎日の生活習慣やスキンケアを見直すことが、赤み予防の効果的な対策だといえるでしょう。ここからは正しいスキンケア方法や、普段の生活で気を付けるべきポイントについて紹介します。
自分の肌に合ったスキンケアアイテムを使う
スキンケアアイテムは、低刺激で自分の肌に合ったものを使用しましょう。テスターやサンプルで、自分の肌との相性を確認してから購入することをおすすめします。
テスターやサンプルが用意されていない製品でも、トライアルセットやトラベルサイズで販売されていることがあります。まずは
ミニサイズの製品をあごの下や二の腕などの目立たない場所で試して、自分の肌に合うものを探しましょう。
ローションやクリームなど、小容量のお試しサイズをお探しの方は
トライアルセットがおすすめです。さらっとした使用感で肌になじみやすく、うるおいのある肌へ導きます。

スキンケアで忘れがちなのが、正しい使い方や使用量の確認です。パッケージや容器の説明書きなどに必ず使用法や使用量が書かれているので、使用する前にきちんと読んで正しく使いましょう。
適切なスキンケアをする

敏感肌のスキンケアで重要なのは、基本をしっかり押さえることです。以下のとおり、「
洗う・うるおす」のポイントを押さえ、正しいお手入れを行いましょう。
・洗う・・・ 汗・皮脂・ほこりなどの汚れを洗い流す
・うるおす・・・乾燥や刺激から肌を守るケア
「洗う」ポイントは、肌に必要な皮脂は残しつつ、汗や余分な皮脂、ほこりを洗い流すことです。洗顔料を選ぶときは、皮膚のバリア機能を低下させない(刺激の強過ぎない)ものを選びましょう。
肌にやさしい洗顔料を選んだら、ぬるま湯でしっかり泡立てて、やさしくなでるように洗います。泡を流すときはすすぎ残しがないようにぬるま湯で、しっかり洗い流しましょう。
「うるおす」は、敏感肌予防だけではなく、スキンケアの基本です。ローションや乳液で肌をしっかりうるおし、クリームでうるおいを肌に留めて、皮膚のバリア機能をサポートしましょう。
スキンケアは、洗顔後すぐに行うことがポイントです。洗った後の肌を放置すると、肌の水分はどんどん失われてしまうので気を付けましょう。


肌トラブルを招く外的刺激を取り除く
外からの刺激を物理的に避けることも、顔の赤み予防になります。そのため、
毎日肌に触れる枕カバーやシーツ、フェイスタオルなどは常に清潔にしておきましょう。部屋をこまめに掃除して、ダニやカビなど肌トラブルの原因となるものを極力取り除くことも大切です。
また
衣類と肌がこすれると皮膚に刺激が加わり、赤くなってしまうことがあるので、肌触りのよい服を着るのもポイントです。コットンやシルクなど、チクチクしない柔らかい素材がおすすめです。
服に加えて髪の毛が顔に当たることも肌にとっては負担になります。髪が頬にかからないようにヘアゴムでまとめるだけでダメージを軽減することができます。
そのほか、エアコンの風が直接肌に当たると皮膚が乾燥しやすくなるため、
風向きを変えたり加湿器などで湿度を調整したりしましょう。
紫外線対策をする
紫外線は肌を黒く日焼けさせるだけでなく、しわやたるみの原因になるなど、肌にさまざまなダメージを与えます。
紫外線は年間通して降り注いでいるため、季節を問わず紫外線対策をすることが肝心です。日焼け止めや日傘、帽子などを活用して、紫外線から肌を守りましょう。
肌への負担を軽減するために、日焼け止めは低刺激の製品を選ぶのがおすすめです。また、顔の赤みが気になるときは皮膚が敏感になっているサインなので、
日焼け止めを塗る前に保湿ケアを徹底し、肌を保護してから使用しましょう。
日焼け止めは時間が経つと汗で流れたり、タオルや衣服でこすれ落ちたりしてしまうため、こまめに塗り直しすることが大切です。
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生活習慣を見直す
肌を健やかに保つためには生活習慣を見直すことも重要です。
肌と食事には密接な関係性があります。今一度ご自身の食生活を振り返り、
一日3食バランスの取れた食生活を送れるよう努めましょう。特に
タンパク質やビタミンは皮膚のターンオーバーを整えるために必須の栄養素であるため、意識的に摂取することが大切です。
また、肌は寝ている間に再生するといわれています。夜更かしや睡眠不足などが続くと皮膚の回復が間に合わず、炎症や顔の赤みが改善されにくくなるため、
睡眠時間はしっかり確保しましょう。
加えて、ストレスを溜めると肌に悪影響を及ぼすため、適度な運動でリフレッシュすることもポイントです。自分の心と上手に付き合いながら、気分をリセットする習慣を身に付けましょう。
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症状によっては皮膚科を受診しよう

肌の赤みの状態によっては、放置せず専門医に診てもらったほうがよいケースがあります。ここでは、皮膚科を受診すべき症状を解説します。
ニキビ
ニキビは、毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌が増えることで起こる炎症性の皮膚疾患です。特に、頬や口元、フェイスラインなどの毛穴付近にできやすく、赤みがみられるようになります。複数か所にニキビができることもあり、全体的に赤く見えることもあります。
そのため、ニキビを防ぐために、普段から肌を清潔に保ち、保湿を心がけましょう。ただし、洗い過ぎはかえって皮脂の分泌を促進してしまいかねません。また、ニキビを触ったり、無理に潰したりすると、炎症をさらに悪化させてしまう可能性があるため注意しましょう。
これらのケアを行っても
改善しない場合は、なるべく早く皮膚科を受診することをおすすめします。皮膚科に相談することで、適切な治療が受けられます。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚の疾患です。皮膚のバリア機能が低下することで炎症が起こりやすくなり、
かゆみで皮膚をかいてしまうと症状が悪化することがあります。
アトピー性皮膚炎の可能性がある場合は、症状を悪化させないためにも、早めに医療機関に相談することをおすすめします。
酒さ
「酒さ」(しゅさ)とは、主に顔の中心(鼻や頬、額など)に赤みがみられる皮膚疾患です。悪化すると顔の赤みが長期間続き、発疹ができやすくなる場合もあります。
また、酒さは原因不明な場合が多く、広範囲に症状がみられることがあります。
大人ニキビと勘違いしやすいため、注意が必要です。
赤い盛り上がりやぶつぶつがひどくなり、長期間症状が続く場合は放置せず、皮膚科を受診しましょう。内服用抗菌薬を使用したり、レーザー治療が必要になったりするケースもあります。
その他
肌に赤みが出る皮膚疾患は、ニキビやアトピー性皮膚炎、酒さだけではありません。例えば、
脂漏性皮膚炎や光線過敏症(日光アレルギー)なども肌に赤みが出る原因と考えられます。
脂漏性皮膚炎は、
皮脂分泌が多い場所からフケが出て、髪の毛の生え際や耳の後ろ、顔全体などに赤みやかゆみをともなう皮膚疾患です。
光線過敏症は、
日光などの光に過敏に反応して、肌に炎症がみられるのが特徴です。いずれの場合も自己判断はせず、皮膚科の受診をおすすめします。
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まとめ
敏感肌で肌の赤みに悩む方は少なくありません。肌の赤みと敏感肌は、切っても切れない関係といえるでしょう。
今回、この記事で紹介したとおり、日々の生活習慣やスキンケアを見直すことは、敏感肌を予防することにつながります。長年、敏感肌で悩んでいるという方は、まず生活習慣やスキンケアアイテムと自分の肌の相性について、見直してみるとよいでしょう。
肌にやさしいスキンケアシリーズ【ユースキン シソラ】



バリア機能が低下しがちな敏感肌におすすめなのが、ユースキン シソラです。昔からさまざまな機能があることが知られている“しそ”のうるおす力に着目して開発したのがシソラ。肌をうるおし、肌荒れを防ぐ低刺激性スキンケアシリーズなので、ピリピリ刺激を受けやすい敏感肌にもお使いいただけます。
シソラシリーズは「洗う」「うるおす」「守る」の3タイプ。「洗う」タイプには、肌のうるおいをまもってやさしく洗い上げるボディシャンプーと洗顔にぴったりのソープの2種、「うるおす」タイプには、顔やからだの保湿におすすめのクリームとローションの2種があり、チューブ・ポンプ・ボトルタイプから選べます。そして「守る」タイプには、毎日の紫外線から肌を守るUVミルクがあります。すべての製品が、無香料・無着色・低刺激処方です。
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