ハンドマッサージで期待できる効果
家事の合間や寝る前などに取り入れたいハンドマッサージですが、「どんなメリットがあるのだろう?」と感じている方もいるのではないでしょうか。
やり方についてお話する前に、まずはハンドマッサージで期待できる効果について紹介します。
血行が良くなる
手は体のなかでも皮脂の分泌量が少なく、
寒くなると血液循環が滞って乾燥しやすい部位です。また、一日のうちに何度も洗ったり、消毒したりする機会が多い部位でもあります。
手洗いや手指の消毒によって皮膚のうるおいが奪われると、皮膚のバリア機能が低下しやすくなり、手肌の乾燥につながります。
手肌の乾燥は手荒れの原因となり、ひどくなるとひび割れやあかぎれなどの肌トラブルが生じることもあるかもしれません。
ハンドマッサージをすると、手にあるたくさんのツボが刺激され、血の巡りが良くなるといった効果が期待できます。ハンドマッサージを毎日の習慣にすると、手荒れなどのトラブル予防につながるでしょう。
リラックス効果を得られる
ハンドマッサージのメリットには、リラックス効果が得られる点もあげられます。一日の終わりに手指をまんべんなくマッサージすると、
疲れも癒やされるでしょう。
また、マッサージをしてリラックスすることは
ストレスの軽減にもつながるでしょう。心地よく眠りにつきやすくなるため、
寝る前のルーティンに取り入れるのもおすすめです。
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ハンドマッサージにはハンドクリームを使うのがおすすめ
ハンドマッサージはハンドクリームを塗ってから行うのがおすすめです。その理由についてみていきましょう。
ハンドクリームの効果
先述のように、手洗いや手指の消毒によって、手はうるおい不足になりやすい状態にあります。ハンドクリームを使って手をケアすると、
肌に必要な水分や油分を補給することができます。
特に、手を洗った後や水仕事の後は手が乾燥しやすい状態にあるので、ハンドクリームを使えばしっかりとケアできます。
また、マッサージをすると血行が良くなることから、
ハンドクリームの保湿効果がアップしやすくなります。
ハンドクリームはマッサージをするときだけでなく、
こまめに塗りましょう。外出先でも使えるように、ポーチや小型のバッグに入るような
小さめのハンドクリームを持ち歩くと便利です。
おすすめのハンドクリーム
ハンドクリームにはたくさんの種類があり、どれを選ぶか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。テクスチャーや香りの好みで選ぶこともできますが、手肌の状態に合わせて成分にこだわって選ぶのもおすすめです。
手肌の乾燥がひどい場合は、グリセリンやセラミドなどの保湿成分が入ったクリームを選ぶと良いでしょう。
ビタミンEやヘパリン類似物質が配合されたハンドクリームは、血行改善に効果が期待できます。冬の寒いときはもちろん、夏でもエアコンで手の冷えが気になる際などに使用するのがおすすめです。
手の角質が硬くなり、ガサガサしているときにおすすめなのが、尿素系ハンドクリームです。尿素は角質を柔らかくしてくれる作用があり、硬くなった肌のケアに適しています。ただし、刺激となることもあるので、手指に傷があるときは使用を控えましょう。
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ハンドマッサージのやり方
自分の手の状態に合うハンドクリームを用意したら、ハンドマッサージを始めましょう。
ハンドマッサージは、ハンドクリームを塗って行います。ハンドクリームを塗る量は、人差し指の指先から第一関節までが目安です。手荒れがひどいときは第二関節までを目安として手に取りましょう。
【おすすめのハンドマッサージのやり方】
1.指に取ったハンドクリームを手の甲に取る
2.手の甲同士を重ね合わせるようにしながら、少しずつクリームを広げる
3.手の甲に広げたクリームをしっかりとなじませるように親指側から小指側に向けてマッサージする
4.親指から小指に向かって1本ずつていねいにクリームをなじませる
5.爪の周りも軽く押しながら1本ずつマッサージする
6.指の股にもしっかりとクリームをなじませる
7.親指と人差し指の間を気持ち良いと感じる程度の強さで押す
寝る前にハンドマッサージをした後は、手袋を着用して寝ると良いでしょう。
ハンドマッサージのやり方については、以下の動画も参考にしてみてください。
ユースキンを使ったハンドマッサージ
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ハンドマッサージはツボを押すのもおすすめ
手のツボを押すと、体の不調を和らげるのに役立つといわれています。ツボの場所を覚えておき、ハンドマッサージをする際に刺激してみましょう。
合谷
合谷(ごうこく)は、
親指と人差し指の付け根の間にあるツボです。このツボには、
イライラを抑えたり、頭痛や冷えからくる肩こりを改善したりする作用があるといわれています。
このツボを刺激する際は、反対側の親指を使ってグッと強めに押すのがコツです。ツボは手の甲側にあるものの、人差し指を使って内側からも挟むようにして押さえると比較的楽に刺激することができます。
ストレスを感じたときや、パソコン作業などで頭痛や肩こりのときに押すのがおすすめです。
労宮
労宮(ろうきゅう)は、
手のひらの真ん中のくぼみ部分にあるツボです。このツボには、
自律神経を整える作用があるといわれています。
このツボを押す際は、深呼吸をしつつ反対側の親指で強めに押さえます。5秒間程度押さえたら、ゆっくりと指を離しましょう。これを5回くらい行います。
自律神経が乱れると、疲労感や不眠、下痢や便秘といった症状が現われることがあります。また、イライラしたり不安になったりと精神面で不安定になることもあります。
自律神経の乱れを感じている方、もしくは自律神経が乱れやすい方は、労宮を刺激するのを習慣にすると良いでしょう。
神門
神門(しんもん)は、
小指の骨と手首のシワが交わるあたりに位置します。
精神を安定させるのに良いといわれているツボです。
このツボを押す際は、深く息を吐きながら反対側の手の親指で押し上げるイメージで刺激します。
ストレスやイライラを感じるとき、また夜のリラックスタイムに刺激するのがおすすめです。
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ハンドマッサージ以外にしておきたい手の冷え対策
ハンドマッサージ以外にも、手の冷え対策としてできることはあります。マッサージに加えて、下記の点も意識してみましょう。
体を温める食材を摂る
食事をした後に体がポカポカと温かくなりますが、これは食事から摂取したエネルギーが、熱に変わることで生じるものです。
食事から得たエネルギーの約8割は熱になるといわれており、これを食事誘発性熱産生と呼んでいます。
食事誘発性熱産生によって食後は安静にしていても代謝量が増大し、体が温まりますが、摂取する栄養素によってエネルギーの消費量は変化します。
栄養素の中で最もエネルギーの消費量が多いのがたんぱく質です。
たんぱく質は、肉(赤身肉など脂肪分が少ないもの)、魚、卵、乳製品、大豆・大豆製品などに多く含まれています。手の冷え対策としては、
タンパク質が豊富なこれらの食品を積極的に摂るのがおすすめです。
そのほか、体を温めるのに良い栄養素として、
ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB1などもあげられます。
それぞれの栄養素のはたらきと含まれる食材は下記のとおりです。
・ビタミンE:
血行を良くするはたらきがある。うなぎやたらこ、アーモンド、ピーナッツ、卵黄などに豊富に含まれている。
・ビタミンC:
鉄分の吸収をサポートし、毛細血管の機能を保つ役割がある。ブロッコリー、パセリ、キャベツなどの緑黄色野菜、柑橘類、キウイなどに多く含まれている。
・ビタミンB1:
代謝アップが期待でき、体を動かすためのエネルギーをつくるはたらきがある。肉(豚肉、豚レバーなど)、大豆、ナッツ類などに豊富に含まれている。
運動習慣をつける
定期的に運動をして、筋肉量を増やすのも手の冷え対策には効果的です。
筋肉量が増えれば基礎代謝がアップして、消費されるエネルギーが増加するため、体を温かく保てます。
特に体の中で大きな筋肉である
太ももや、血液を心臓に戻すポンプ作用を担っている
ふくらはぎを鍛えるのがおすすめです。
太ももを効率良く鍛えられる「スクワット」と、ふくらはぎの筋トレに良い「かかとの上下運動」を紹介します。
■
スクワット
1.両足を肩幅に開く。このとき、つま先はひざと同じ向きにそろえる
2.手を胸の前で組んで、椅子に座るようにゆっくりと腰を下ろす。
3.太ももと床が平行になるくらいまで腰を下ろしたら、少しキープする。
4.ゆっくりと腰を元の位置に戻す。
5.2~4を10~20回程度繰り返す。
背筋を伸ばした姿勢で、太ももやお尻の筋肉を意識しながらゆっくりと行いましょう。
■
かかとの上下運動
1.ふくらはぎの筋肉に力をいれつつ、かかとを上げる。(5秒間キープ)
2.かかとを下ろす。(5秒間休む)
3.1~2を10回で1セットとし、3セットを目標に行なう。
ふくらはぎの筋肉に力を入れているときは息を吐きます。机に手をつくなどしてバランスを取って行いましょう。呼吸を止めずにかかとを上下するのがポイントです。
まとめ
ハンドマッサージには、血行を促進する作用やリラックス効果が期待できます。特に、手は洗ったり消毒したりする機会が多くうるおい不足になりやすい部位なので、ハンドクリームを塗って定期的にマッサージをするのがおすすめです。
本記事で紹介したやり方を参考に、寝る前のルーティンにハンドマッサージを取り入れてみましょう。また、体を温める食材を取り入れたり、運動を取り入れたりして、体を内側から温めて手の冷えを防ぐことも意識してみてください。
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