汎用DB:詳細
ささくれのケア方法|原因や種類、予防法について解説

ささくれのケア方法|原因や種類、予防法について解説

ささくれができると、衣服が引っかかったり、痛みがあったりして悩みの種となるものです。ささくれは、「そのうち治るだろう」と放置しているとひどくなることもあり、早めのケアが必要です。
本記事ではささくれができて困っている方のために、ささくれの原因とケアの方法を紹介します。予防方法と合わせて、ささくれに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。



この記事は約7分で読み終わります。

ささくれは2種類ある


ささくれは2種類ある

ささくれと一口に言っても、実はふたつの種類があります。ひとつは「指のささくれ」で、爪の根本を中心に皮膚に生じるもの、もうひとつは爪そのものにできる「爪のささくれ」(爪の端が裂けて剥がれた状態)です。

それぞれの症状について簡単に説明します。

指のささくれ

指のささくれは、皮膚の乾燥が進み、爪の根本の角質がめくれ上がった状態です。

指先(爪の根本の皮膚)にでき、衣服に引っかかってしまうなど不快に感じることがあるでしょう。特に、ストッキングなどのデリケートな素材にささくれが引っかかると、破れてしまうこともあり注意が必要です。

指のささくれがひどくなると、傷が深くなって真皮にまで達し、激しい痛みを伴うこともあります。皮膚の乾燥が緩和しない間は症状が治まらないことも多く、治ったと思っていても繰り返すなど、長期間悩まされる方もいます。

爪のささくれ

爪のささくれも同じく、乾燥で起こるものです。爪のキューティクルが剥がれることでできます

爪のキューティクルは甘皮(あまかわ)とも呼ばれていますが、この部分のケアを怠るとささくれができやすくなります。

爪のささくれができている方は、爪自体にも縦ジワや横ジワなどの乾燥によるトラブルが起きていることが多いです。しっかりとネイルケアを行うことで、爪のささくれはもちろん、指のささくれもできにくくなります。



目次へ

ささくれの原因


ささくれになると、なかなか治らないこともあり、長期間不快な症状に悩まされることがあります。

そのため、どうしてささくれになってしまうのだろうと考える方もいるのではないでしょうか。ここでは、ささくれになる原因をみていきましょう。

乾燥

ささくれの主な原因は乾燥です。ささくれは、秋から冬の季節に悩まされる方が多いでしょう。その原因は、気温が低下して寒くなることにより、空気が乾燥するためです。

空気が乾燥すると皮膚の水分が失われ、指先の皮膚がめくれてしまい、ささくれができるのです。

また、季節に関わりなく、手を洗ったりアルコール消毒をしたりすることも手指の乾燥につながります。特に、手洗いやアルコール消毒を一日に何度も行うと、手肌はうるおいを失い、水分量が減少します。その結果、乾燥によるささくれができやすくなるのです。

刺激

皮膚の乾燥に加え、指先や爪に加わる刺激がささくれを引き起こす原因になってしまいます。

手洗いや家事、仕事などで水や洗剤を扱うと、それが手指に刺激となって皮膚がめくれたり、爪のキューティクルが剥がれたりすることは珍しくありません。また、子供の場合は、砂場でのドロ遊びが刺激となって、ささくれのきっかけになることもあるでしょう。

これらの刺激はささいなことに思えるかもしれませんが、ささくれなどのトラブルにつながる点は覚えておきたいものです。

指のささくれの原因については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

指のささくれ(さかむけ)が痛いなら、指先の保湿が改善のカギ

ささくれを放置すると「爪周囲炎」になる可能性も

ささくれを放置すると、爪周囲炎を引き起こしやすくなります。爪周囲炎とは、ささくれになった部分にばい菌が入り込み、爪の周りや根元に炎症が起こる病気です。

発症初期は爪側面や付け根が腫れたり痛んだりする程度ですが、そのまま放置すると膿が溜まり痛みをともなうこともあります。

爪周囲炎の原因はさまざまで、ささくれのほかに、深爪やマニキュア、爪噛みなどがあげられます。深爪を避け、爪を噛む癖がある場合は、噛まないよう意識しましょう。

 

目次へ

ささくれのケア方法


ささくれをそのままにしておくと、症状が悪化してしまうことがあります。しかし、どのようにケアをして良いのかわからない方もいるのではないでしょうか。

そこで、簡単にできるささくれのケアの方法を紹介します。

カットする

まずは、ささくれをカットしましょう。ささくれができている部分を放置すると、衣類などに引っかけて傷が深くなってしまうことがあります。

カットすれば引っかけの心配がなくなり、見た目も気にならなくなるため、ついいじってしまうといったことも避けられるでしょう。

とはいえ、紙を切るような普通のハサミだと先端が太く、ささくれをきれいにカットするのは難しいです。爪切りや眉用のハサミ、キューティクルニッパーなどを使うと良いでしょう。

カットする際は、なるべく根元部分ギリギリからていねいにカットしましょう。ささくれの根元が残ってしまうと、そこからさらにささくれが広がっていく可能性があるからです。

また、ささくれが気になるからといって、指で引っ張って取らないようにしましょう。引っ張るとささくれが広がって、健康な皮膚にもダメージが及んでしまいます。必ず、ハサミやキューティクルニッパーなどを使ってカットしましょう。

保湿する

手肌が乾燥すると、ささくれが悪化しやすく治りにくいので保湿ケアも大切です。普段から指先が乾燥しないように気を配り、乾燥が気になるときはハンドクリームなどでしっかりと保湿しましょう

手肌が乾燥しやすい方は、保湿力が高いハンドクリームでケアするのがおすすめです。成分表示を確認し、ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分が配合されているものを選ぶと良いでしょう。

ハンドクリームを手になじませる際は、サッと全体的にクリームを塗るのではなく、マッサージするようにていねいに塗ります。特に、爪周辺のささくれができている部分は、1本ずつていねいにケアしましょう。

手は一日のうちに何度も洗いますし、近年はアルコール消毒をする機会も増えたのではないでしょうか。朝、保湿ケアをして出かけてもすぐに乾燥してしまうため、ハンドクリームを携帯して、乾燥が気になるときにいつでも保湿できるようにしておきましょう。

 



目次へ

ささくれを予防するには


ささくれは、治ったとしても、同じような環境下では再度できやすいです。

「せっかく治ったのに、またささくれになった」といった事態を避けるには、どうすれば良いのでしょうか。

予防方法をみていきましょう。

乾燥から守る

日ごろから保湿ケアをしっかりと行い、手肌の乾燥を防ぎましょう。ハンドクリームなどで保湿するのはもちろん、肌が乾燥しにくい環境づくりをすることも大切です。

冷暖房を使用すると、部屋の空気が乾燥して皮膚のうるおいも奪われてしまいます。加湿器を使用するなどして湿度を上げましょう。

また、空気が乾燥している冬に冷たい外気にさらされると、手肌が乾燥しやすくなります。外出時は、手袋を着用して冷たい外気にさらされるのを防ぐと、ささくれ予防につながります。

また、手洗いや水仕事の後に手を拭かずに自然乾燥するのはNGです。手を濡れたままにすると皮膚の水分も一緒に蒸発してしまい、手肌の乾燥が進行します。水に触れた後はペーパーやハンドタオルなどでやさしく水分を拭き取って、保湿クリームで保湿ケアをしましょう。

刺激から守る

水仕事の際は、水や洗剤に触れないようにゴム手袋を着用しましょう。そうすることで手を刺激から守ると同時に、手のうるおいを保つことができます。

ただ、ゴム手袋を長時間着用すると、かゆみなどの肌トラブルが起きる方もいます。そういった方は、ゴム手袋に直接触れないようインナーにコットン素材の手袋を着用するか、天然ゴムが含まれていない手袋を選ぶと良いでしょう。

また、熱いお湯を使用すると、皮脂が奪われて皮膚の乾燥につながるほか、刺激の影響を受けやすくなります。お湯の温度に気を付けて、できるだけぬるま湯を使うように心がけましょう。

加えて、低刺激タイプの石けんやハンドソープを選ぶと、洗浄時の刺激を最小限に抑えることができます。

過度な手洗いや消毒を避ける

ささくれた部分からばい菌が入らないように、手や指を清潔に保つことは大切です。しかし、過度な手洗いや消毒により乾燥が進んでしまい、ささくれが悪化するケースも少なくありません。正しい手洗いの手順は、下記の通りです。

1.水またはぬるま湯で手全体を濡らす
2.ハンドソープや石けんを泡立てて、手のひら→手の甲→指先(爪の間)→指の間→親指の付け根→手首の順でやさしく洗う
3.すすぎ残しがないように、ていねいにすすぐ
4.清潔なタオル、またはペーパータオルでやさしく水分を拭き取る

熱すぎるお湯を使うと、必要な皮脂まで洗い流されてしまいます。水または32~34℃程度のぬるま湯ですすぎましょう。ハンドソープや石けんを泡立てるのが苦手な方は、泡タイプのものを使うと便利です。

また、ゴシゴシと水分を拭き取ると肌に負担がかかるため、やさしく行うのがポイントです。うるおいを補うため、最後にハンドクリームを塗り、手荒れを防ぎましょう。

食生活を見直す

ささくれを予防するには、体の内側からケアすることも大切です。皮膚や爪のもとになるたんぱく質はもちろん、健やかな皮膚をつくるビタミン類や亜鉛の摂取も欠かせません。そのため、普段から栄養バランスの良い食事を心がけましょう。各栄養素の特徴と豊富に含まれる食材は下記のとおりです。

栄養素 肌へのはたらき 含まれている食品
ビタミンA 皮ふや喉などの粘膜を正常に保ち、肌にうるおいを与える レバー、卵、ウナギ、にんじん、カボチャ、ほうれん草など
ビタミンB2 皮膚や爪などの細胞の再生を促す 納豆、レバー、うなぎなど
ビタミンE 強い抗酸化作用があり、血行を促進し、肌の老化を防ぐ 植物油、アーモンドなどのナッツ類、アボカドなど
亜鉛 タンパク質や皮膚のターンオーバーを促進する酵素の合成に必要となる 牛肉、レバー、卵黄、牡蠣、チーズなど
これらの食材を意識的に取り入れ、ささくれになりにくい皮膚を目指しましょう。

 

目次へ

ネイルアートやマニキュアのケア

ネイルアートやマニキュアを楽しんでいる方も多くいますが、ネイルをオフする際、爪に負担がかかります

特にジェルネイルは、オフする際に脱脂力が高いアセトンを使ってネイルを浮かせ、削るように剥がし取ります。爪にかかる負担が大きく、ささくれなど爪のトラブルを引き起こす原因になるため、注意しておきましょう。

また、普通のネイルカラーを落とす際に使用する除光液も、爪の乾燥を招きやすいです。定期的にネイルアートやマニキュアを楽しむ方は、爪のケアをきちんと行うことを忘れないようにしましょう。

爪も肌の一部であるため、しっかりと保湿ケアを行うことが大切です。

特に甘皮(ルースキューティクル)を除去することで、爪全体に保湿成分がいきわたりやすくなります。

まず、指先にハンドクリームを塗り込み、38~40℃くらいのお湯に3分ほど指を浸けます。甘皮が柔らかくなったら、メタルプッシャー(キューティクルプッシャー)で甘皮を押し上げていきます。最後に、キューティクルニッパーや綿棒で不要な甘皮を取り除きましょう。

反対の手も同様に行ったら、再度ハンドクリームを塗って指先を保護します。なお、頻度が多すぎると炎症の原因にもなりかねないため、月2回程度がおすすめです。

ネイルオイルやハンドクリームを常備しておき、手洗い後やお休み前などのタイミングでこまめに保湿するのを習慣にしましょう。

また、いつでも気付いたらすぐに保湿ケアができるように、携帯用のネイルオイルやハンドクリームを用意しておくのもおすすめです。

目次へ

まとめ

ささくれには、指のささくれと爪のささくれがあります。いずれも乾燥や刺激が原因となってできるものなので、乾燥させない、刺激を与えないことが大切です。

ささくれができてしまったら、まずはささくれの部分を根本からカットし、ハンドクリームやネイルオイルなどを使って保湿ケアをしっかりと行いましょう。水仕事の際はゴム手袋などを着用して、なるべく刺激を与えないよう心がけるとささくれ予防につながります。

手荒れを治す【ユースキン(指定医薬部外品)】





目次へ

汎用DB:一覧(こちらの記事も読まれています)

こちらの記事も読まれています

ハンドクリームの効果とは?お悩み別の選び方も紹介
手荒れ 2023年02月09日

「手がカサカサする」、「何となくうるおいが足りない……」。そんなときに使用したいのが、...

最終更新日 : 2024年11月18日

子供の手足に「しもやけ」ができてしまったら?寒い日の4つの対処法
かゆみ手荒れ 2023年01月20日

寒い時期、手足などにできる「しもやけ」。赤く腫れるほか、ジンジンとした痛みやかゆみの症状が現れ、ひどいときには水ぶくれや...

最終更新日 : 2024年11月18日

【乾燥対策】子供に使う保湿クリームの選び方とポイント

子供の肌が乾燥しているときは、保湿クリームを使ったスキンケアを行うことが大切です。とはいえ、子供の肌はデリケートなので、...

最終更新日 : 2024年10月11日

汎用DB:カテゴリメニュー(注目キーワード)