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あかぎれとは?ひび割れとはどう違う?原因や症状、対処法を解説

あかぎれとは?ひび割れとはどう違う?原因や症状、対処法を解説

寒い季節に起こりやすい肌トラブルのひとつに「あかぎれ」があります。あかぎれになると皮膚の柔軟性が低下して亀裂が深くなり、なかなか治らず、長期間痛みに耐えたという方もいるのではないでしょうか。

本記事では、あかぎれとはどんな症状なのか、あかぎれになる原因にはどんなものがあるのかを解説します。予防法や対処法も紹介するので、あかぎれでお悩みの方は参考にしてみてください。



この記事は約8分で読み終わります。

あかぎれとは?ひび割れ(ひび)との違いも紹介



あかぎれとは、手指の皮膚 や足のかかとなどが乾燥し、皮膚表面に細い線状の亀裂が入って出血や炎症を起こした状態のことです。

同じような症状にひび割れ(ひび)があり、「あかぎれとひび割れ(ひび)の違いがよくわからない」という方もいるでしょう。

ひび割れ(ひび)もあかぎれと同様に、皮膚が乾燥して皮膚の表面に亀裂が入った状態のことをいいます。ただし、ひび割れ(ひび)はあかぎれよりも亀裂が浅く、わずかなかゆみを伴う程度の状態です。

ひび割れ(ひび)が進行して亀裂が深くなると、出血などを伴うあかぎれとなり、見た目も痛々しくなります。あかぎれになると痛みが生じるため、水がしみて手を洗うのが おっくうになったり、家事をするのに支障をきたしたりすることもあるでしょう。

 

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あかぎれになる原因

柔らかくうるおった状態の肌であれば、あかぎれなどの肌トラブルは起きません。しかし、皮膚が乾燥して硬くなると、皮膚に力がかかったときにひび割れ(ひび)が起き、さらにあかぎれへと進行しやすくなります。

私たちの皮膚の構造は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層になっています。それぞれの役割は下記の通りです。

・表皮:皮膚の一番外側にあり、直接触れる部分。外部刺激から皮膚を守り、水分を保持する
・真皮:表皮の下にあり、皮膚のうるおいや弾力を保つ
・皮下組織:皮膚の最も内側にあり、主に脂肪で構成されていて血管・神経などが通っています。

上述の通り、あかぎれは乾燥肌が原因で起こりますが、皮膚のバリア機能の低下が大きく影響しています。
皮膚の表面は、皮脂腺から分泌された皮脂で覆われており、これがうるおいを閉じ込め、外部刺激から皮膚を守っています。

しかし、頻繁な手洗いや乾燥した空気、加齢などにより、皮脂が不足すると、水分が失われやすくなり、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。その結果、外部からの刺激を受けやすい状態となり、ひび割れ、そしてあかぎれへとつながっていくのです。

特に、あかぎれは寒い季節に起こりやすいですが、その理由は気温の低下や空気の乾燥によって汗や皮脂の分泌量が減少するからです。汗や皮脂の分泌量が減ると皮膚が乾燥しやすくなり、皮膚の水分や弾力性が失われ、亀裂が生じやすくなります。

さらに、手洗いやアルコール消毒、入浴におけるシャンプーなども手肌にダメージを与える原因となるため、注意が必要です。手肌がダメージを受けると皮膚のバリア機能が低下し、乾燥しやすい状態となるため、結果としてあかぎれができやすくなります。
このように、水や洗剤を使う機会が多いと、季節に関係なくあかぎれの症状が生じることがあります。

また、皮膚が乾燥した状態が長く続くと、かゆみやひび割れなどの手荒れがよりひどくなる恐れがあるため、保湿を徹底しましょう。特にかゆみは、我慢できずにかきむしると、さらに皮膚のバリア機能の低下が進む可能性があります。

バリア機能の低下が進むと、皮膚が割れて、出血したり痛みが出たりすることもあるでしょう。見た目も痛々しく、水に触れると染みるため、日常生活に支障が出るケースが多くみられます。

 

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あかぎれの主な症状

皮膚は肌表面を覆っている表皮とその奥の真皮に分けられますが、あかぎれは表皮だけでなくその奥にある真皮まで亀裂が入っている状態です。乾燥して硬くなった皮膚が割れ、痛みや強いかゆみ、腫れなどの炎症を伴います

あかぎれが悪化すると、亀裂部分から出血することもあります。手指の関節に亀裂が生じると、手指を動かすたびに傷みやつっぱりを感じるため、日常生活に支障をきたしてしまうこともあるでしょう。

手指のほか、足のかかとに起きることもあります。いずれもよく使う部位なのでなかなか治りにくく、再発しやすいのも特徴です。


 

 

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あかぎれの予防法

※イメージ

一度あかぎれになってしまうとなかなか治らないので、あかぎれにならないよう予防に努めましょう。また、あかぎれの再発を防ぐためにも予防法を知っておきましょう。

あかぎれになりやすい方は、以下の点を意識するようおすすめします。

刺激・乾燥から守る

水や洗剤に頻繁に触れると、手肌が刺激を受け、乾燥してあかぎれになりやすくなります。水仕事をする際は、ゴム手袋を着用することを習慣にしましょう。

また、熱いお湯は肌に必要な皮脂などの保湿成分も奪ってしまいます。手を洗うときはもちろん、お風呂やシャワーのお湯の温度にも気を付けることが大切です。特に、熱いお湯での長風呂は肌の乾燥を進行させる要因となるため、お湯の温度を下げる、お風呂の時間を短くするなどの工夫をしましょう。

手を洗った後に自然乾燥させるのもよくありません。水分が蒸発する際に皮膚の水分も一緒に蒸発してしまい、肌の乾燥が進みます。手洗いの後など水に濡れたら、すぐにタオルでやさしく水分を拭き取りましょう。

一年のなかでも血行が悪くなる冬はあかぎれになりやすく、特に注意が必要です。冷たく乾燥した空気から皮膚を守るために、手袋や靴下、耳当てなどを着用し、皮膚を露出しないようにしましょう。

保湿をていねいに行う

保湿ケアをしっかりと行うことも、皮膚を刺激や乾燥から守るために必要です。

入浴後や水仕事の後は、クリームやローションなどの保湿剤を使ってしっかりと保湿ケアをしましょう。キッチンや洗面所などの水まわりにハンドクリームを置いておくと、手を拭いた後にすぐに使えるので忘れずケアできます。

クリームやローションなどの保湿剤は、配合されている成分にもこだわって選びましょう。保湿力が高いセラミドやビタミンAなどの成分が入った保湿剤がおすすめです。また、ビタミンEやヘパリン類似物質といった血行を促進する成分が配合されたものを選ぶのもよいでしょう。

食生活を見直す

健やかな肌を維持するのに必要な栄養素をしっかりと摂ることも欠かせません。以下のような栄養素は皮膚を作ったり、皮膚の修復を促したりするのに必要なので、意識的に摂取しましょう。

・タンパク質
・ビタミンA
・ビタミンB群
・ビタミンC
・ビタミンE
・ミネラル
・脂肪分
・亜鉛 など

また、冷たい飲食物は体を冷やし、血行不良につながることがあります。血行不良は肌トラブルを引き起こす原因となってしまうので、体を冷やす飲食物は避け、体を温める食べ物や飲み物を選びましょう

 

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あかぎれになってしまったときの対処法



予防に努めていても、あかぎれになってしまうことはあるでしょう。放置すると悪化することもあるので、すぐに適切なケアをすることが大切です。

あかぎれになったときは以下の方法で対処しましょう。

患部を清潔にする

保湿剤や医薬品を塗ってケアする前に、まずは患部を清潔にすることが大切です。とはいえ、洗い過ぎると乾燥が進み、悪化につながるため注意しましょう。

患部に刺激を与えないよう、低刺激性の洗浄料を使ってていねいにやさしく洗います。よくすすいだ後に清潔なタオルでやさしく拭き取りましょう。

保湿ケアをする

あかぎれになっている場合は、保湿するときも患部を刺激しないことが大切です。保湿剤は低刺激性のものを選び、患部を刺激しないように注意しながら皮膚にゆっくりと塗り込みます。

家事や手洗いなどで皮膚が水に濡れた後は、必ず保湿することを習慣にしましょう。また、就寝前はあかぎれに効果のある医薬品や指定医薬部外品のクリームなどをたっぷりと塗って、特にていねいにケアするのがおすすめです。

手の甲や手のひらだけでなく、指一本一本、指先や乾燥しやすい爪の周りなども念入りに保湿ケアを行いましょう。

傷口を守る

患部を清潔にしたら、水絆創膏や治癒タイプの絆創膏を使って傷口を水や乾燥から守りましょう。絆創膏で保護すると刺激から患部を守ることができ、痛みが和らぎます。また、適度な湿度がキープできるため、患部の治癒を早めることにつながるでしょう。

なお、絆創膏の種類によっては、傷口にクリームなどを塗ってはいけないものもあるので、あらかじめパッケージに表示されている使用法をよく読んでから使用しましょう。

医薬品や指定医薬部外品の外用剤を使用する

あかぎれを治すには、ひび・あかぎれ用の医薬品や指定医薬部外品の外用剤を使用しましょう。パッケージの表示をよく読み、使用量や使用期間に注意して正しく使いましょう。

また、症状に合わせて、痛みやかゆみ、炎症を抑える効果がある市販の医薬品外用剤を使用すると、つらい症状を和らげるのに効果的です。

しかし、外用剤が患部に刺激となる場合もあります。使用し始めてから痛みやかゆみが悪化した場合は、すぐに使用をやめましょう。

皮膚科に行く

5~6日セルフケアを実施してもあかぎれが緩和しない場合や症状がひどい場合は、早めに皮膚科を受診し適切な治療を受けましょう。特に、患部に強い痛みを感じる、炎症で腫れがひどいといった状態なら、早めに皮膚科を受診するようおすすめします。

 

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まとめ

あかぎれは、気温の低下で汗や皮脂の分泌量が減ることなどが原因で皮膚が乾燥すると起こりやすくなります。また、水を使う機会が多いと、刺激や乾燥によって季節を問わずにあかぎれになることもあります。

一度あかぎれになると治りにくいので、普段から保湿などを心がけ予防に努めることが大切です。また、症状がある場合は、本記事で紹介した対処法を参考に早めにケアすることをおすすめします。

 

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