子供の肌がカサカサする主な原因は乾燥肌
子供の肌がカサカサする原因は、乾燥肌によるものが多いです。乾燥肌とは、肌の水分や皮脂が少ない状態のことをいいます。子供も大人も、肌のうるおいが不足してしまうと乾燥肌になってしまいます。子供は特に乾燥肌になりやすい性質があるため、しっかりとケアをすることが大切です。まずは、乾燥肌を引き起こす原因について詳しく見ていきましょう。
肌のうるおい不足による乾燥肌
肌のうるおいが不足して乾燥肌になると、肌がカサカサします。乾燥肌は全身に起こる場合もありますが、特に皮脂の分泌が少ないひじや膝、すねなどに見られやすいです。また、口もとや頬、目の周辺などの皮膚の薄いところも乾燥肌になりやすい部位です。
乾燥肌は、空気の乾燥や保湿ケアの不足、寒さや摩擦などの外部刺激によっても起こります。寒くなりはじめる初冬にかけては注意が必要です。エアコンによる空調も乾燥肌への影響が大きいので、これから紹介する対策をしっかりと行ってみてください。
子供は乾燥肌になりやすい
子供は皮膚のバリア機能が未熟なため、大人よりも乾燥肌になりやすいといわれています。大人よりも、肌のうるおいを保つ皮脂の分泌が少ないことも原因のひとつです。皮膚のバリア機能が整っていない肌は、水分を保ちにくい状態です。水分保持が難しいと肌も乾燥しやすくなってしまうでしょう。
また、皮膚の乾燥によりカサカサした状態が続いた場合、肌トラブルにも気を付けなければなりません。子供は乾燥肌になりやすいですが、自分でスキンケアを行うことは難しいものです。大人が子供の肌のカサカサに気付き、肌トラブルを予防するための対策を講じてあげることが大切です。
乾燥肌による肌トラブルに注意
子供の肌がカサカサする原因は乾燥肌によるものといわれていますが、肌トラブルにも注意しなければなりません。乾燥肌になると外部刺激に弱くなるため、かゆみなどの肌トラブルを引き起こしやすくなります。
乾燥肌対策をせずに放置していると、少し外部刺激を受けるだけでもかゆみが気になってしまうでしょう。そのため、乾燥肌によるかゆみを防ぐためにもしっかりとケアしてあげることが大事です。
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子供の肌がカサカサするときの対処法
子供の肌がカサカサしているときの対処法を、4つのポイントに分けて紹介します。日々のケアで意識できるので、ぜひ試してみてください。ちょっとした心がけで子供の肌を守ってあげることができるでしょう。
しっかりとした保湿ケア
入浴後は肌が乾燥しやすい状態です。お風呂で温まったら脱衣所で水分を拭き取り、すぐにしっかりとした保湿ケアを行いましょう。保湿ケアを怠るとカサカサ肌になりやすい状態が作られてしまいます。保湿ケアの徹底は子供の肌を守るためにも大切です。
子供の皮膚はデリケートなので、低刺激なケア用品を選んであげましょう。子供の肌に合う製品を選ぶことが大切です。
体、顔など場所を選ばず使える全身用の製品が、乾燥肌対策にぴったりです。お風呂上がりに水分を拭き取ってから5~10分以内に塗ってあげると良いでしょう。子供の肌のカサカサが気になるところに使ってみてください。
「普段はローション、乾燥がひどい場所にはクリームとワセリン」など、乾燥の程度や範囲に応じて保湿剤を使い分けると良いでしょう。
動き回る子供には、時間をかけずに塗り広げられるローションの方が使いやすいかもしれません。
ローションだけでは乾燥が気になるという場合は、クリームやワセリンを重ね塗りして蓋をしてあげましょう。ワセリンは油が主体で水分をはじくため、外部刺激から保護するケアに最適です。
また、お風呂上がり以外にも、肌の乾燥が気になるときは保湿ケアをしましょう。持ち運びやすいチューブタイプの製品で、外出先でもこまめな保湿ケアを心がけましょう。
室内の湿度を保つ
子供のカサカサ肌への対処法として、室内の湿度管理も重要です。室内の湿度を40~60%に保つようにしてください。空気が乾燥すると皮膚の水分量も低下し、肌の乾燥を招いてしまいます。湿度計を確認しながら、湿度が40~60%になるように配慮しましょう。
特に冬場にエアコンを使用すると、より空気が乾燥しやすくなるので、加湿器や加湿機能の付いたエアコンなどで湿度をコントロールしてください。肌にやさしい環境づくりを目指しましょう。
空気の乾燥が気になるときに、洗濯物の部屋干しで湿度を上げる方法もありますが、湿度変化に対応しきれない場合があります。一時的に湿度を上げられても、湿度の調整がうまくいかないと、湿度が上がり過ぎてしまい結露の原因にもなりかねません。子供のカサカサ肌対策には、湿度をコントロールできる加湿器で調整する方が良いでしょう。
かゆがるときはかゆみ止めを使う
保湿ケアや湿度の調整をしてみても、乾燥によるカサカサ肌が気になってしまうかもしれません。場合によっては、カサカサした部分からかゆみを感じてしまうこともあるでしょう。かゆみを我慢できずにかいてしまうと、かゆみが強くなったり、爪で皮膚を傷付けてしまったりする可能性があります。そのため、子供がかゆみを感じた場合、かきむしらないように注意しなければなりません。
とはいえ、「かゆくてもかくのは良くない」とかきむしりを言葉だけでやめさせるのは難しいものです。そこで、かきむしることで悪化しないように、かゆみを感じたらすぐかゆみ止めを使うのがおすすめです。乾燥肌向けの、かゆみ止めと保湿剤の両方の成分が配合されている医薬品を活用してみると良いでしょう。
もし、かゆみ止め選びに迷ったら、お店の薬剤師や登録販売者にアドバイスを求めてみてください。数あるかゆみ止めの中から適したものを選んでもらえます。
子供はかゆみを我慢できずにかいてしまうことがあるので、皮膚を傷付けないためにも爪を短く整えておくことも大切です。カサカサ肌の対策とあわせて、かいてしまったときの皮膚へのダメージも極力抑えられるようにしてあげましょう。
皮膚科を受診する
カサカサの原因である乾燥肌の症状がひどい場合、適切な医療機関を受診することをおすすめします。病院で処方された外用薬を指示されたとおりに塗って対処してください。
保湿ケアや湿度のコントロール、かゆみ止めの塗布を続けていてもなかなか良くならないときは、別の原因が潜んでいるかもしれません。心配なときは、病院で一度相談してみましょう。
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まとめ
子供の肌がカサカサする場合は、まず乾燥を疑いましょう。特に冬場はエアコンを使用する頻度も高まるため、必然的に乾燥肌になりやすい状態です。そこで、適切な乾燥肌対策がポイントになります。
子供のカサカサ肌を守るためには、保湿ケアの徹底と湿度のコントロールが大切です。かゆみ止めも必要に応じて活用してみましょう。症状がなかなか良くならない場合は、早めの受診をおすすめします。子供が快適に過ごせるよう、今回紹介した方法を参考にしてみてください。
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