大人ニキビとは？思春期ニキビとの違い
一般的に、20代以降にできるニキビは「大人ニキビ」と呼ばれています。
大人ニキビは思春期ニキビとは異なり、頬やあご、口周りなどのUゾーンにできやすいのが特徴です。同じ場所に繰り返しできやすいため、なかなか治りにくく、治ってもニキビ跡が残りやすいといった特徴もあります。
一方、思春期ニキビとは10代のころにできるニキビを指します。思春期ニキビは皮脂が多い場所にできやすく、額や鼻筋などのTゾーンにできやすいのが特徴です。
思春期ニキビの主な原因は、ホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌です。そのため、ていねいに洗顔をし、皮膚を清潔に保つことで予防できます。ホルモンバランスが安定してくる年齢になると、自然とできなくなるのが一般的です。
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大人ニキビができる原因
思春期ニキビとは異なり、大人ニキビは不規則な生活や疲労によってできる傾向にあります。そのため、スキンケアに力を入れるだけではニキビが治らず、繰り返すケースもしばしばです。
大人ニキビができる原因として、下記の5つがあげられます。
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンには「卵胞ホルモン（エストロゲン）」と「黄体ホルモン（プロゲステロン）」の2種類があり、バランスは生理周期によって変化します。
生理前になると大人ニキビができやすくなる方もいますが、これは黄体ホルモンの増加が関係しているようです。
黄体ホルモンは
男性ホルモンと似たはたらきをもち、皮脂の分泌を促す作用があります。生理前には黄体ホルモンの分泌量が増えると皮脂の過剰分泌につながり、毛穴が詰まりやすくなる傾向があります。
過度なストレス
過度なストレスを受けると
男性ホルモンの分泌量が増え、それが大人ニキビの原因となることがあります。先述のように、男性ホルモンには皮脂分泌を促す作用があるため、男性ホルモンの分泌量の増加は
皮脂の過剰分泌につながり、毛穴が詰まりやすくなるようです。
特にストレスを感じやすい人、ストレスの多い毎日を送っている人は、それが原因でニキビに悩まされている可能性があります。
食生活の乱れ
大人ニキビのほかの原因として、
栄養バランスの偏った食生活もあげられます。
特に
油分や糖分が多い食事をしていると、皮脂の分泌量に影響を与えることがあります。分泌量が増加すると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。甘いものや揚げ物を好み、習慣的に食べている方は注意が必要です。
また、
肌に必要な栄養素が不足している場合もニキビができやすくなるようです。肌の健康をキープするには、肌の材料となる栄養素や皮膚のターンオーバーをサポートする栄養素を取ることが大切です。
ダイエットなどで肌に必要な栄養が不十分だと、肌荒れやニキビなどの肌トラブルが起きやすくなります。
睡眠不足
睡眠中は、
皮膚のターンオーバーを促進する成長ホルモンが多く分泌されます。
睡眠不足になると成長ホルモンの分泌量が減少し、皮膚のターンオーバーが乱れてしまいます。その結果、古い角質が肌表面に残ることで毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなるのです。
睡眠時間が十分にとれない方や、つい夜更かしするのが習慣になっている方は、それらがニキビの原因となっているのかもしれません。
肌の乾燥
大人ニキビのほかの原因として、肌の乾燥もあげられます。
肌が乾燥すると、
皮膚のターンオーバーが乱れ、古い角質が肌の表面に留まることで、毛穴が塞がれてしまいます。その結果、皮脂が排出されにくくなり、炎症が起こってニキビが発生することがあります。
皮脂の過剰分泌が主な原因の思春期ニキビと違って、肌の乾燥も原因となるのが大人ニキビの特徴です。
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大人ニキビができたときの対処法
大人ニキビができてしまったときは、日々のスキンケアや生活習慣を見直すことが大切です。
なお、自己判断でケアしているうちに悪化することもあるため、気になる場合は専門家に相談してみましょう。
正しいスキンケアを行う
大人ニキビで悩まされているなら、まずはスキンケアを見直してみましょう。「洗顔」と「保湿」に分けて、スキンケアのポイントを紹介します。
洗顔
クレンジングや洗顔の際は、
肌をゴシゴシとこすらないよう注意しましょう。
洗顔料はよく泡立てて、摩擦しないように気を付けながら泡でやさしく洗います。
全体を泡で洗ったら、ぬるま湯ですすぎ残しがないようにしっかりと洗い流しましょう。このときのお湯の温度が熱すぎると、肌に必要な皮脂まで落としてしまい、肌の乾燥の原因となることもあります。
すすぎのお湯の温度はぬるめに設定しておくのがポイントです。
保湿
洗顔後は
すぐに保湿して、肌を乾燥から守りましょう。
化粧水を手に取ったら肌全体に伸ばし、最後に手のひらを使ってやさしくハンドプレスしてなじませます。その後、乳液やクリームで油分を補ってうるおいが逃げないようにフタをしてください。
保湿ケアをする際も、
肌をこすったり、叩いたりして摩擦などの刺激を与えないように注意しましょう。
バランスの良い食事をとる
大人ニキビの予防・対策として、バランスの良い食事も意識しましょう。特に意識して摂取したい栄養素は次の通りです。
| 栄養素 |
主な働き |
含まれている食材例 |
| タンパク質 |
肌の材料となる |
肉、魚、卵、牛乳・乳製品、
大豆・大豆製品 など |
| ビタミンB2、B6 |
皮脂の分泌を抑制し、肌の修復をサポートする |
B2：卵、納豆、レバー など
B６：マグロ、カツオ、
にんにく、バナナ など
|
| ビタミンC |
抗酸化作用が高く、美肌作用もある |
ブロッコリー、ピーマン、
オレンジ、キウイ など |
| ビタミンE |
抗酸化作用がある |
アボカド、カボチャ、
ナッツ類 など |
良質な睡眠を取る
肌の修復や再生に必要な成長ホルモンは入眠後3時間の間に多く分泌されるといわれているため、この時間にぐっすりと眠ることが大切です。
眠りが浅くて夜中に何度も目が覚める、なかなか寝つけないという場合は、睡眠の質を高める工夫をしましょう。
良質な睡眠をとるには、
ベッドに入る時間を決めて毎日同じ時間に寝るのが理想的です。また、スマートフォンやテレビなどの画面から発する光は、スムーズな入眠を妨げることがあります。
寝る前はスマートフォンやテレビなどは見ないようにするのもおすすめです。
ストレスを溜めない
定期的にストレスを発散させて、溜めないようにしましょう。
軽い運動をするのも良いですし、
没頭できる趣味を楽しむのもおすすめです。自分なりのストレス解消法を見つけておくと、上手にストレスに対処できるでしょう。
また、疲れていると余計にストレスを感じやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったりします。
ストレスを感じたら、まずは休養して心身の回復に努めることも大切です。
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まとめ
思春期ニキビと違って大人ニキビには複数の原因が考えられます。また、大人ニキビは治りにくく、繰り返し同じ場所にできやすいという特徴があります。
スキンケアだけでなく、食事や睡眠など生活習慣を見直して、体の内側からもケアし、きれいな肌を目指しましょう。
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