乾燥肌でもニキビができるのはなぜ?
一般的にニキビは過剰な皮脂分泌が原因でできると思われがちですが、乾燥肌でもニキビはできます。特に口元や頬などにできやすい大人ニキビは、乾燥がきっかけで発生するケースが多くあります。
なぜ乾燥肌でもニキビができるのか、その要因について詳しく紹介します。
皮膚のターンオーバーが乱れて古い角質が溜まる
皮膚のターンオーバーとは、肌の細胞が一定のサイクルで生まれ変わる仕組みのことです。
新しい細胞が皮膚の奥で作られ、徐々に表面へと押し上げられ、最後に古い細胞が剥がれ落ちることで肌は健康を保っています。
しかし、乾燥や生活習慣の乱れ(睡眠不足や偏った食生活など)の影響を受けると、このサイクルは乱れやすくなります。
皮膚のターンオーバーが乱れると、古い角質が肌表面にとどまり、毛穴の出口を塞ぐ原因になります。
そこに皮脂や汚れが溜まることで毛穴が詰まり、ニキビが発生しやすくなってしまうのです。
皮膚のバリア機能の低下で皮脂が過剰分泌される
皮膚には本来、外部の刺激や乾燥から肌を守る「バリア機能」が備わっています。その中心的な役割を果たしているのが、皮膚の一番外側にある表皮の角層です。角層がうるおいを保つことで、肌は健やかに保たれます。
ところが乾燥や皮膚のターンオーバーの乱れが続くと、この皮膚のバリア機能が低下してしまいます。
皮膚のバリア機能が低下した肌は水分が逃げやすくなり、これ以上乾燥させないよう防御反応として皮脂を多く分泌します。過剰に分泌された皮脂は毛穴に溜まりやすくなり、結果的にニキビを作りやすい環境をつくってしまうのです。
つまり、乾燥肌であっても水分不足と皮脂の過剰分泌が同時に起こることで、脂性肌と同じようにニキビのリスクを抱えることになります。
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ニキビができるNG行動
乾燥肌でもニキビが発生しやすくなるのは、日常生活の中で知らず知らずのうちに肌へ負担をかけていることが原因の場合があります。
ここでは、特に注意したいNG行動を紹介します。大人ニキビに悩んでいる方は、自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
乾燥しやすい方法で洗顔している
肌を清潔に保つことはニキビ予防に大切ですが、洗顔方法を誤ると肌から必要なうるおいまで奪い、皮膚のバリア機能を低下させて逆効果になることがあります。
例えば、洗顔時に以下のような行動はNGです。
・皮脂を落とそうとして一日に何度も洗顔する
・肌をゴシゴシとこすって刺激を与える
・熱いお湯を使って洗う
これらの習慣は肌を乾燥させ、皮膚のバリア機能にダメージを与える要因となるため注意しましょう。
ニキビがあるからと保湿を怠る
洗顔後の肌は水分が失われやすく、非常に乾燥しやすい状態です。そのまま放置すると皮膚のバリア機能がさらに弱まり、かえってニキビが悪化してしまうこともあるため、洗顔後すぐに保湿を行うことが欠かせません。
「ニキビがあるから保湿はしないほうが良い」と考えて保湿を控えるのはNGです。肌が乾燥すると防御反応で皮脂が過剰に分泌され、結果的に毛穴詰まりや炎症を招く原因になります。
ニキビがあるときは、油分の多いスキンケア製品は避けつつ、化粧水や乳液・クリームを使ってしっかりとうるおいを与えることが大切です。


乾燥対策をしていない
暖房などによる空気の乾燥は、肌の水分を奪います。通常、健やかな肌の角層は20~30%ほどの水分を保っていますが、乾燥肌の場合は水分保持力が弱いため、暖房の影響を強く受けやすいのです。
乾燥が進むと皮膚のバリア機能が低下し、ニキビができやすくなります。暖房を使うときは加湿器を併用するなど、乾燥対策を心がけましょう。
紫外線対策を行っていない
紫外線を浴びると皮膚のバリア機能が低下し、皮膚のターンオーバーが乱れて角質が厚くなりやすくなります。そうすると、溜まった角質によって毛穴が塞がれ、ニキビの原因になるのです。
紫外線はシミやシワだけでなく、ニキビにも影響を及ぼすため注意しましょう。
マスクで肌を刺激している
マスクを着用していると、摩擦によって肌が刺激され、皮膚のバリア機能が低下することがあります。
さらにマスク内は蒸れて雑菌が繁殖しやすく、ニキビができやすい環境になります。
日常的にマスクを着用している場合は、特に注意が必要です。
また、マスクを外したときに内部の水分が失われると肌の乾燥が進み、皮脂の過剰分泌を招くことがあります。これもニキビを悪化させる要因となります。
生活習慣が乱れている
生活習慣の乱れも、肌の乾燥やそれに伴うニキビの発生につながるため注意が必要です。
栄養バランスの偏り
肌の健康維持には栄養バランスのとれた食事が欠かせません。極端な食事制限や偏った食生活を続けると、肌のうるおいを保つために必要な栄養素が不足し、乾燥やニキビの原因になります。
睡眠不足やストレス
皮膚の再生を促す成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されるといわれています。そのため、睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が減り、皮膚のターンオーバーのリズムが乱れてしまうのです。
さらにストレスは自律神経の乱れを招き、ホルモンバランスにも悪影響を及ぼします。女性の場合は男性ホルモンが優位になりやすく、皮脂分泌が増えることで乾燥肌でもニキビができやすくなるのです。
運動不足で血行不良になっている
肌の健康を保つためには、血流によって十分な栄養や酸素が行きわたることが大切です。運動不足で血行が悪くなると、皮膚のターンオーバーが乱れやすくなり、乾燥やニキビのリスクが高まります。
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乾燥によるニキビを防ぐための方法
乾燥によるニキビを防ぐためには、日常生活でのちょっとした工夫が大切です。ここでは、スキンケアや生活習慣で意識したいポイントを紹介します。
正しい洗顔を心がける
洗顔料はよく泡立て、こすらずにやさしく洗うことを心がけましょう。ニキビがあるときは皮脂が過剰に分泌されている場合が多いため、乾燥が気になるからといって洗顔料を使わないのは逆効果です。
ただし、洗浄力が強過ぎるものは必要な皮脂まで奪ってしまうため避けましょう。
洗顔は朝と晩の一日2回程度が目安です。お湯はぬるま湯(30~35℃程度)を使いましょう。
保湿ケアを念入りにする
洗顔後はすぐに化粧水で水分を補い、乳液やクリームで油分を与えて水分を閉じ込めることが大切です。
化粧水だけで終わらせず、油分を含むアイテムを組み合わせましょう。
スキンケア製品は、ノンコメドジェニックテスト済みで低刺激性、保湿成分配合のものを選ぶのが望ましいです。
さらに、室内の湿度を60%前後に保つことで乾燥を防げます。加湿器や濡れタオルを活用しましょう。


紫外線対策を徹底する
紫外線は晴れの日だけでなく、曇りや雨の日、寒い日でも降り注ぎます。季節や天候にかかわらず、日焼け止めを使う習慣をつけましょう。
室内でも窓ガラスを通して紫外線は入ってくるため、外出時だけでなく家の中でも日焼け止めを塗ることが大切です。
乾燥肌や敏感肌の方には、肌への刺激が少ないといわれている紫外線散乱剤を配合した日焼け止め(ノンケミカル処方)がおすすめです。日焼け止めは汗や衣類の摩擦で落ちやすいため、2~3時間ごとに塗り直しましょう。日焼け止めと合わせて、帽子や日傘を併用すると、より効果的です。
マスクによる刺激を減らす
マスクを着用する際は、肌触りの良い素材を選びましょう。マスクの内側にガーゼを挟むのも良いでしょう。
マスク内は蒸れやすいため、こまめに汗を拭き取り、清潔に保つことが大切です。マスクを外した後は乾燥しやすいため、保湿ケアを忘れずに行いましょう。
生活習慣を改善する
毎日の生活習慣を少し見直すだけでも、乾燥肌ニキビの予防や、肌状態を整えることにつながります。
スキンケアと合わせて、内側からのケアも意識してみましょう。
必要な栄養素を積極的に摂取する
肌には、タンパク質や必須脂肪酸、ビタミンB群・C・Eといった栄養素が欠かせません。
これらの栄養素を食事から積極的に摂るよう心がけましょう。
逆に、カフェインや香辛料など刺激の強いものは、皮脂の分泌を活発にしてしまうこともあるので、摂り過ぎには注意しましょう。
関連記事:乾燥肌の改善には食べ物が大事!きれいな肌を保つために必要な栄養素とは
睡眠とリラックスする時間を大切にする
質の良い睡眠は、肌のコンディションを整えるための基本です。
寝る1~2時間前に38℃くらいのぬるめのお湯でゆっくり入浴すると、深部体温が一度上がり、その後下がるタイミングで自然と眠りに入りやすくなります。入浴にはリラックス効果もあるため、一日の終わりにゆっくり湯船につかって癒しの時間にしてみましょう。
また、ストレスを溜め込まないことも大切です。趣味やリラックスの時間を意識的につくることで、心も肌も整いやすくなります。
適度な運動を取り入れる
ストレッチやウォーキングといった軽い運動は、血行を促して肌に栄養や酸素を届ける手助けをしてくれます。皮膚のターンオーバーをサポートする効果も期待できるため、無理のない範囲で取り入れてみましょう。
さらに、運動はストレス発散にもぴったりです。気分転換をしながら、肌にも良い影響が期待できます。
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まとめ
大人ニキビは、肌の乾燥が関係していることが多いです。乾燥肌は皮膚のターンオーバーの乱れや皮膚のバリア機能の低下を引き起こし、それがニキビの発生につながることがあります。
ニキビで悩んでいる方は、日々のスキンケアや生活習慣を見直し、今回紹介した対策を取り入れてみましょう。少しずつ意識することで、健やかな肌へと近づけます。
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