ガサガサかかとの原因は?

かかとは普段自分では見えない位置にあるため、顔や手と比べてお手入れを忘れがちなパーツです。そのため、気付いたときには固くなってガサガサなかかとになっていた、と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そもそも、なぜかかとはガサガサになりやすいのでしょうか?まずは、かかとがガサガサになる原因について解説します。
乾燥
かかとがガサガサになる原因のひとつが「乾燥」です。かかとには皮脂腺(皮脂を分泌する器官)がないため、乾燥しても自分で皮脂を分泌してうるおいを保つことができません。
そのため、ケアをせずに放置していると、乾燥がひどくなってガサガサになりやすくなります。
体を支える役割を担うかかとは、体重による圧迫と靴の摩擦による刺激を日常的に受けているため、角質が厚くなります。また、他の部位よりもターンオーバーの周期が長く角質が厚くなりがちです。
そこに乾燥によるターンオーバーの乱れが加わると、余分な角質が溜まり、角質がさらに厚くなってガサガサになったり、ひび割れを引き起こしたりします。
皮膚のターンオーバーが乱れる原因は、乾燥以外にもあります。加齢やホルモンバランスの乱れ、疲労、ストレスなども皮膚のターンオーバーを乱す原因となります。
摩擦
摩擦や圧迫もかかとをガサガサにする原因のひとつです。かかとは体の全体重を支える部位であり、日常的に圧力を受け続けます。また、歩行時には靴による摩擦の刺激を受けるため、肌を保護するために角質が厚くなります。
必要以上に角質が溜まると、うるおいが行き渡らず乾燥しやすくなります。ひび割れが生じると、痛みや出血を伴うこともあります。
特にハイヒールやサンダルなどの靴を履く機会が多い方、サイズが合わない靴を履いている方、体重が重い方などは、かかとに大きな負担がかかりがちです。
かかとへの負担が増えるほど、角質が厚くなり、ガサガサしやすくなります。
さらに、年齢を重ねると皮膚のターンオーバーが遅くなり、再生力低下してかかとが荒れやすくなります。
昔よりも傷の治りが遅くなっていると感じる場合は、新陳代謝が低下している可能性があるので、かかとのお手入れを意識的に行いましょう。
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かかとのガサガサは水虫の可能性も
かかとのガサガサがなかなか治らないときは、「かかと水虫」が原因かもしれません。水虫は足の指の間や爪だけでなく、かかとにできる場合もあります。足の指の間の皮がむけている・家族が水虫にかかっている・水虫を繰り返しているなど、あてはまる方は水虫を疑った方が良いかもしれません。
水虫は、趾間(しかん)型、小水疱(しょうすいほう)型、角質増殖型という3つの種類に分類できます。
・趾間型…足の指の間にできる水虫で、赤くなったり、ジュクジュクしたりします。
・小水疱型…足の裏や側面に発症するタイプの水虫です。小さな水泡ができ、強いかゆみを伴います。
・角質増殖型…足の裏やかかとにできる水虫で、角質が厚くなるのが特徴です。かかとのガサガサ、皮むけ、ひび割れなどの症状を伴いますが、乾燥やあかぎれと区別しにくいため、注意が必要です。
水虫は他人に感染させてしまうこともあるので、早めの治療をおすすめします。
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ガサガサかかとの間違った対処法に要注意!

ガサガサかかとを放置したままにしていると、ひび割れて痛みが出てくる可能性もあります。早く治したいがために、ガサガサの原因である古い角質をやすりで削る方もいるでしょう。しかし、ガサガサになったかかとを削るのはあまりおすすめできません。
硬くなった角質を削り過ぎると、皮膚のバリア機能が低下して肌が乾燥しやすくなります。乾燥すると、肌を守るために角層はさらに分厚くなるという悪循環に陥る恐れがあるでしょう。
角質を削った直後は一時的に柔らかくなるかもしれませんが、数日後にはまた硬くなります。特に、かかとを頻繁に削り過ぎている方は要注意です。ゴシゴシと強い力で削ったり、毎日削ったりすると、かかとのガサガサはかえって悪化する可能性があります。
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スベスベかかとになるためのケアのポイント

ガサガサかかとを悪化させないためには、早めのケアが大切です。そこで、スベスベかかとになるためのお手入れのポイントを紹介します。
1.まずはかかとの状態をチェック
かかとのケアを始める前に、まずはかかとの状態をチェックしましょう。ここではユースキン製薬が考案した「フットセルフィー」という方法で、かかとのチェックを行います。
●フットセルフィーのやり方
1.かかとが見える体勢になって座ります。撮影するときは、くれぐれも無理のない体勢で行ってください。
2. スマートフォンのカメラ機能を使って、かかとの気になる箇所を撮影します。カメラはかかとから10㎝ほど離し、ピントが合うように調整してから撮影してください。
3.撮影した画像を拡大し、かかとの状態をチェックします。
かかとを撮影した後、チェックしていただきたい点は皮膚の状態と色です。カサつき、皮むけ、ひび割れはありませんか?症状がみられる方は、重症化を防ぐためにも早めのケアをおすすめします。
また、かかとの皮膚は通常、血色の良い肌色をしていますが、黄色や紫色を帯びている方は注意が必要です。かかとの皮膚が黄色くなっていたら、角層が厚くなっているサインです。紫色になっていたら、血行が悪くなっていると考えられます。
2.固くなった角質をお風呂で柔らかく
フットセルフィーでセルフチェックをして、かかと荒れに気づいた方はさっそくお手入れをしましょう。まずは、お風呂で厚くなった角質を柔らかくします。お湯の温度が高すぎると皮膚を保護している成分が流出してしまうので、入浴や足湯をするときは40℃ほどのぬるま湯がおすすめです。
入浴する場合は10~15分ほど時間をかけて、ゆっくり湯船に浸かります。かかとを温めながら、ガサガサが気になる部位を集中的にマッサージしても良いでしょう。血行を良くすることで、皮膚のターンオーバーの乱れの改善にもつながります。
古い角質を取り除くのであれば、削りすぎないように気を付けてください。また、かかとをナイロンタオルなどでゴシゴシこすって洗うのもNGです。摩擦による刺激が黒ずみの原因になることもあるので、注意しましょう。
かかとを洗うときは泡立てた石けんやボディソープを手に取って、肌に刺激を与えないように洗うのがポイントです。
3.お風呂上がりにクリームで保湿を

入浴後はすぐに保湿をして、乾燥を防ぎましょう。入浴後の角質は水分を含んで柔らかくなっているので、水分と油分を補給してあげます。入浴後すぐにクリームを塗って保湿するのがおすすめですが、すぐにケアをするのが難しい方は就寝前でもOKです。
血行が悪くなりがちな方には、ビタミン系のクリームをおすすめします。特に、気温が下がる季節は血行が悪くなりやすいので、ビタミン系のクリームを馴染ませながらマッサージすると良いでしょう。保湿クリームの使用量の目安は片足分で、人差し指の先から第一関節までです。手のひらで、足裏をマッサージしながら塗ってください。
ビタミン系の他、尿素配合のクリームも保湿力が高いです。一方で尿素には角質を柔らかくする働きがあり、ひび割れには刺激になることがあります。ひび割れがひどいときには尿素入りクリームは避けましょう。
かかとのガサガサやひび割れには、ユースキン製薬のビタミン系クリーム「ユースキン」がおすすめです。うるおいを与える成分だけでなく、炎症を抑える成分も配合されています。
塗った後にしっかり肌がうるおい、高い保湿効果が持続されるので、毎日のかかとケアにぜひ取り入れてみませんか。
また、クリームで足の保湿をする際は、下記のマッサージを行うのがおすすめです。
1.クリームを人差し指の第一関節(片足分)まで出す
2.クリームを手のひらに伸ばす
3.両手で足の裏・甲・指にクリームを伸ばす
4.足指のつけ根から指先、爪のまわりを1本ずつていねいにマッサージする
5.かかとにたっぷりとクリームを塗りこむ
6.反対の足も同様に行う


4.就寝時は靴下を履いてさらに保湿を
就寝時は靴下を履いて、さらに保湿効果を高めましょう。睡眠中は皮膚のターンオーバーが活発化するので、寝る前に靴下を履くとクリームが浸透して、肌が柔らかくなります。
靴下の素材には、綿や絹など天然の素材が適しています。就寝中の靴下着用に抵抗がある方には、「ユースキン ヒールガード」がおすすめです。つま先をカットしてあるので、足の指先はさわやかな状態でご着用いただけます。
自分の足に合った、使いやすいアイテムを選びかかと荒れ対策に役立ててください。


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まとめ
足の指は体の末端部分なので、しもやけができやすい部位です。症状が現れたときは、早めに対策を講じて、しもやけを悪化させないようにしましょう。
かかとのガサガサには、早めの対策が重要です。保湿クリームなどを使ってもなかなか症状が改善しないときは、水虫などの病気が原因の可能性も考えられます。間違ったケアを続けていると症状が悪化する場合もあるので、原因がわからないときは自己判断せず、皮膚科を受診してください。
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