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医薬部外品とは? 医薬品や化粧品との違い、医薬部外品で認められている効果効能について

医薬部外品とは? 医薬品や化粧品との違い、医薬部外品で認められている効果効能について

スキンケア用品を選ぶ際、医薬部外品と化粧品の違いが気になったことはありませんか。医薬品とも化粧品とも違う医薬部外品には、どのような効果を期待できるのでしょうか。

今回は、医薬部外品の定義や役割を、医薬品や化粧品と比較しながら解説します。



この記事は約4分で読み終わります。

医薬品・医薬部外品・化粧品の違い

医薬品等の製造や販売などを規制する「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下、薬機法)では、用途や人体への作用などの観点から、医薬品、医薬部外品、化粧品を分類しています。

医薬品とは

厚生労働省によって効能効果 が認められた有効成分を含む薬です。病気の診断 、治療などの目的で使用され、下記の2種類に分けられます。

医療用医薬品

医師が診察時、患者の病気や症状などに合わせて処方箋を発行し、それに基づいて、薬剤師が調剤した医薬品を指します。

OTC医薬品

医師の処方箋は要らず、薬局やドラッグストアなどで購入できます。OTC医薬品は下記のように分類されます。

【要指導医薬品】
医療用医薬品からOTC医薬品に移ったばかりで、取り扱いに注意が必要な医薬品が指定されます。購入の際には必ず薬剤師から対面での指導や情報提供を受けなければなりません。またインターネット等での購入はできません。

【一般用医薬品】
・第1類医薬品
副作用などの安全性上、特に注意が必要な医薬品です。販売は薬剤師に限られており、購入の際は書面等で情報提供を受けなければなりません。インターネットで購入することも可能です。

・第2類医薬品
副作用などの安全性上、注意を要する医薬品です。薬剤師又は登録販売者が販売することができ、情報提供は努力義務となっています。

・第3類医薬品
第1類医薬品や第2類医薬品に相当するもの以外の一般用医薬品です。薬剤師又は登録販売者が販売することができ、情報提供の規定はありません。

医薬部外品とは


医薬部外品とは、予防・衛生を目的に、特定の効能効果に有効な成分を一定濃度配合した製品です。人体への作用が医薬品より緩和なもので、法律上は医薬品と化粧品の中間に位置づけられています。

医薬部外品の中に化粧品としての機能も併せ持っているものを「薬用化粧品」といいます。薬用化粧品の種類は次の8つです。

・シャンプー
・リンス
・化粧水
・クリーム、乳液、ハンドクリーム、化粧用油
・ひげそり用剤
・日やけ止め剤
・パック
・薬用石けん(洗顔料を含む)

また、医薬部外品のなかには、医薬品から移行した「指定医薬部外品」という分類もあります。医薬品の販売規制緩和の一環として誕生し、ドラッグストアやコンビニ、スーパーなどの一般販売店でも購入できるようになったものです。

ユースキン製薬でも「指定医薬部外品」に分類される製品があります。

化粧品とは

化粧品は、体を清潔にしたり、美化したり、皮膚や髪を健やかに保つ目的で用いる製品で、人体に対する作用が緩和なものをいいます。具体的には、シャンプー、リンス、石けん、ファンデーション、クリーム、マニキュアなど、たくさんの物が該当します。

 

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医薬部外品と化粧品の効能効果について

よく似た使い方のスキンケア用品でも、医薬部外品と化粧品では効能効果は同じではありません。

次に、医薬部外品と化粧品の効能効果の違いをみていきましょう。

医薬部外品の効能効果

医薬部外品でもある薬用化粧品は、特定の効能効果に有効な成分を一定の濃度含んでいるため、化粧品には無い効能効果の記載があります。下記は化粧水、クリーム、乳液、ハンドクリームなどの薬用化粧品に記載できる効能効果の例です。

・肌あれ
・あれ性
・あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびを防ぐ
・日やけによるしみ・そばかすを防ぐ
・日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ

そのほか、殺菌剤が主剤の薬用石けんには皮膚の洗浄・殺菌・消毒などの効能効果も記載が許されています。

化粧品の効能効果

化粧品は、人体への作用が穏やかであるため、記載できる効能効果が限定されています。医薬部外品に認められている「しもやけ・ひび・あかぎれを防ぐ」などの効能効果をうたうことは認められません。

 

まとめ

医薬部外品は、医薬品と化粧品の中間に位置付けられている製品です。厚生労働省が認可した特定の有効成分が配合されているため、「しもやけ・ひび・あかぎれを防ぐ」など、化粧品には許されていない効能効果をうたえます。

スキンケア剤の区分を正しく理解して、自分に必要なものを選びましょう。

 

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